サッカー選手の走行距離とは?1試合で走る平均とポジション別の違い

サッカー選手の 走行距離とは?! 1試合の平均と ポジション別の違い
満員のスタジアムで公式戦をプレーするサッカー選手と走行シーン

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「サッカー選手は1試合で何kmくらい走るの?」「走行距離が長い選手ほど、よい選手なの?」と気になったことはありませんか。

成人男子のトップレベルでは、90分間出場したフィールドプレーヤーが、1試合でおおむね10〜12km程度を移動します。ただし、実際の距離はポジションや試合展開などによって異なり、この数字には歩行やジョギングも含まれています。すべてを全力で走っているわけではありません。

さらに、サッカーの走行距離は、ポジション、出場時間、チーム戦術、試合展開、測定方法によって変わります。同じ10kmでも、攻守の切り替えを繰り返した10kmと、低い強度で移動した10kmでは、プレーの中身がまったく違うんですよね。

この記事では、サッカー選手の走行距離の平均、ポジション別の違い、ゴールキーパーやメッシ選手の動き方、Jリーグとプレミアリーグの公式データまで、順番にわかりやすく解説します。

GNSS(GPSなど)やトラッキングカメラによる測定方法、一般の選手が利用できるアプリや専用センサー、数字を見るときに失敗しやすいポイントも紹介します。

小学生や中学生の保護者に向けて、試合時間や人数、ピッチサイズが異なるプロの数値と、子どもの走行距離を単純に比較できない理由も補足しました。「たくさん走らせればいい」と考える前に、ぜひ知っておきたい部分です。

先に結論を言うと、走行距離は選手の運動量を知るための便利な指標ですが、距離だけで選手の良し悪しは決められません。

「いつ走ったか」「どこへ走ったか」「味方や相手の動きにどう反応したか」まで見ることで、数字の意味がわかるようになります。ここがわかると、サッカー観戦だけでなく、自分や子どものプレーを見る視点もかなり変わりますよ。

この記事でわかること
  1. サッカー選手の1試合あたりの平均走行距離
  2. ポジションごとの走行距離と動き方の違い
  3. 小学生・中学生をプロの数値と比べる際の注意点
  4. 走行距離が多い選手と少ない選手の評価方法
  5. Jリーグとプレミアリーグの具体的な公式データ
  6. GNSS(GPSなど)・カメラ・アプリによる走行距離の測定方法
  7. 自分の計測データを練習や試合へ生かす方法
目次

サッカー選手の走行距離とは?1試合の平均と実態

スタジアムで試合中にボールを追って走るサッカー選手たちの様子

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  • 1試合あたりの走行距離平均はどれくらい?
  • 小学生・中学生はプロの平均と比べない
  • ポジション別に異なる走行距離
  • ゴールキーパーの意外な運動量
  • データが示す戦術の傾向
  • メッシ選手の特異なプレースタイル
  • J1チーム別の走行距離ランキング

1試合あたりの走行距離はおおむね10〜12km

芝生の上でサッカーボールを蹴りながら走る選手の足元

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成人男子のトップレベルでは、90分間出場したフィールドプレーヤーの総走行距離は、おおむね10〜12km程度が一つの目安です。

ただし、全選手が必ずこの範囲に収まるわけではありません。ポジションやチーム戦術、ボール保持の状況、得点差、退場者の有無などによって変わります。また、途中交代や延長戦を含む試合では出場時間が異なるため、総走行距離を単純に比較することはできません。

平均が10km前後になる理由は、サッカーが90分間続くなかで、攻撃、守備、切り替え、ポジション修正を何度も繰り返す競技だからです。

ボールから離れた場所でも、パスコースを作るために数m動いたり、相手の進路を消すために横へずれたりします。こうした小さな移動も積み重なるため、試合終了時には大きな距離になるんですね。

一方で、走行距離には歩いている時間やゆっくりしたジョギングも含まれます。10kmのすべてを高い速度で走るわけではありません。

そのため、総走行距離だけを見て「体力がある」「運動量が足りない」と判断するのは早いです。高速走行距離やスプリント回数、加速と減速の回数も合わせて見る必要があります。

同じ10kmを記録した2人でも、一人はボールを受けるための細かな位置調整が多く、もう一人は長いスプリントを何度も繰り返しているかもしれません。

距離は同じでも、身体への負担や戦術的な役割は異なります。数字を読むときは「合計距離」だけでなく、その内訳まで見ることが大切です。

確認するデータ わかること 注意点
総走行距離 試合全体でどれだけ移動したか 歩行や低速移動も含まれる
1分・90分あたりの距離 出場時間をそろえた運動量 短時間出場では数値が高くなる場合があり、フル出場の選手とは条件をそろえて比べる
高速走行距離 高い速度で動いた距離 速度区分は測定サービスごとに異なる
スプリント回数 設定された速度基準を超えた走行の回数 速度基準や最低継続時間の設定によって回数が変わる
加速・減速 速度を上げたり落としたりした回数や強度 総距離が短くても、急加速や急減速が多いと負荷が高くなる場合がある
ヒートマップ どのエリアで活動したか 役割やチームの配置と一緒に見る

SOOOOO(そー)のワンポイントアドバイス

サッカーを続けてきて感じるのは、走行距離は「多いほどいい」と単純に評価できる数字ではないということです。

何km走ったかだけでなく、ボールを失った直後に攻守を切り替えられているか、味方が前へ出たときにカバーできているかなど、必要な場面で適切に動けているかを見ることが大切です。

走行距離が少なくても、ポジショニングや判断によってチームに貢献している場合があります。数字だけで良し悪しを決めず、プレー内容と合わせて見てみましょう。

小学生・中学生はプロの10kmと単純に比べない

U-12年代の少年サッカーの試合でボールを追って走る選手たち

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少年サッカーの選手や保護者は、「プロが10kmなら、うちの子は何km走ればいいの?」と考えるかもしれません。ここはかなり注意したいところです。

育成年代では、年齢や大会によって試合時間、人数、ピッチサイズ、交代方法が異なります。たとえば、JFA全日本U-12サッカー選手権は8人制・40分ですが、U-15年代の全国大会は11人制・80分です。成人の11人制・90分の試合とは条件が異なるため、走行距離を同じ基準で比べることはできません。

小学生の8人制と大人の11人制では、プレーするコートの広さも異なります。ピッチサイズの違いについては、大人用サッカーコートのサイズと少年サッカーとの違いも参考にしてください。

若年選手の走行データを整理した研究でも、年齢やポジションによる違いが確認されています。また、研究ごとに試合規則や試合形式、人数などの条件が統一されていないため、ある集団の数値を別の集団へそのまま当てはめるのは適切ではないとされています。

子どもの走行距離を見る場合は、プロの平均ではなく、次のように条件をそろえて比べる方が役立ちます。

  • 同じ年代でも発育段階や体格に差があることを考慮する
  • 同じ試合時間で比べる
  • 同じポジションで比べる
  • 先発と途中出場を分ける
  • 同じ測定機器・設定で記録する
  • 試合と練習を分ける
  • 暑さやピッチ状態も記録しておく

同じ子どもでも、試合条件や役割によって走行距離は変わります。距離の増減だけでプレーの良し悪しを判断しないことが大切です。

子どもの成長を見るときは、距離を競わせるのではなく、「必要な場所へ早く動けたか」「後半も判断の質を保てたか」を一緒に確認してあげてください。

ポジション別に異なる走行距離

サッカーの試合でサイドラインをドリブルしながら駆け上がる選手

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サッカーでは、ポジションによって求められる範囲と動き方が異なります。そのため、1試合あたりの走行距離にも違いが表れます。

成人男子の試合を対象にした研究をまとめたレビューでは、センターミッドフィールダー、サイドミッドフィールダー、サイドバックの総走行距離が比較的長く、フォワードとセンターバックはやや短い傾向が示されています。

ポジション 複数研究をまとめた平均値 走行距離が生まれやすい理由
センターミッドフィールダー 約11.0km 攻撃と守備の両方に関わり、両局面をつなぐ
サイドミッドフィールダー 約10.9km 攻守で広い範囲を移動し、高速走行も求められる
サイドバック 約10.5km 守備対応に加えて攻撃参加も担う
フォワード 約10.1km 攻撃を主導し、短く高強度な動きを繰り返す
センターバック 約9.6km コンパクトな守備陣形を保つ位置取りが中心となる

出典:成人男子サッカーのポジション別要求をまとめた研究レビュー

上の数値は複数の研究をまとめた平均であり、すべてのリーグや選手にそのまま当てはまるわけではありません。フォーメーションや監督の指示によって、同じポジションでも役割は変わります。

もっとも走行距離が長くなりやすいのは、中央やサイドのミッドフィールダーです。特に中央のミッドフィールダーは、攻撃の組み立て、守備のカバー、セカンドボールへの対応など、関わる局面が多くなります。

ただし、ボランチに必要なのは、ひたすら走り回ることではありません。相手と味方の位置を見て、次にボールが来そうな場所へ先に動くことが重要です。

ボランチの役割や向いている子の特徴を詳しく知りたい場合は、ボランチになる子の特徴と必要な能力も参考にしてください。

サイドバックやサイドミッドフィールダーも、走行距離が多くなりやすいポジションです。サイドの上下動に加え、攻撃から守備へ切り替わった瞬間に長い距離を戻ることがあります。

特にサイドミッドフィールダーはスプリント距離が長く、サイドバックも高速走行距離が比較的長くなりやすい点が特徴です。

一方、センターバックは守備ラインを保ち、相手とゴールの間に立つことが優先されます。走る距離が短くても、数m単位の細かな位置修正や、背後へのボールに対応する後退・方向転換が求められるポジションです。

フォワードは、動きの緩急がとても重要です。常に走り続けるのではなく、相手センターバックの視野から外れ、決定的な瞬間に背後へ飛び出します。

そのため、総走行距離が中盤より短くても、得点につながるスプリントや前線からのプレスで大きな役割を果たしている場合があります。

ポジションによる役割の違いをさらに整理したい方は、サッカーのポジションで上手い子がやる順番はあるのかもあわせて読むと、数字の背景がつかみやすくなります。

このように、ポジションごとに必要な動きが違うため、走行距離の多さをそのまま評価に結びつけることはできません。大切なのは、自分の役割に合った場所へ、適切なタイミングで動けているかです。

ゴールキーパーも90分あたり5km台となる例がある

サッカーの試合で危険を察知し、飛び出してボールをセーブするゴールキーパー

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ゴールキーパーは「ほとんど走らないポジション」と思われがちですが、実際には試合中に細かな移動を繰り返しています。

Jリーグ公式のシーズン総走行距離と出場時間から計算すると、90分あたり約5km台となるゴールキーパーの例があります。フィールドプレーヤーより短いものの、ゴール前で立ち続けているわけではありません。

ゴールキーパーは、ボールの位置に合わせて数mずつ前後左右へ動き、シュートに備える角度を調整します。この小さな移動が、試合を通して積み重なります。

さらに、現代サッカーでは、チーム戦術によって、ゴールキーパーがペナルティーエリアの外まで出て相手のロングボールや背後へのパスを処理する「スイーパーキーパー」の役割を担うこともあります。

味方がボールを保持しているときには、最終ラインの後方でパスコースを作り、ビルドアップへ参加することがあります。相手が前進すれば、ゴール方向へ戻らなければなりません。

この前進と後退が増えるほど、ゴールキーパーの走行距離も長くなります。

ただし、ゴールキーパーは距離を伸ばすために動くわけではありません。必要以上に前へ出れば、ロングシュートや背後へのボールに対応できなくなるリスクがあります。

重要なのは、ボール、相手、味方の最終ラインを見ながら、適切な位置を取り続けることです。総走行距離が短くても、状況に応じた準備動作を繰り返すことが、質の高いプレーにつながります。

ゴールキーパーの適性や足元の技術、判断力について知りたい方は、キーパーに選ばれる子の特徴と選考基準も参考にしてください。

走行距離データからチーム戦術が見えてくる

サッカーの試合中にベンチでタブレットの走行距離データを確認する監督とコーチ

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試合中の走行距離データは、チームの戦術を理解する手がかりになります。

ただし、「走行距離が多いチームはハイプレス」「少ないチームはポゼッション」と単純に決めつけることはできません。ボールを保持している時間、得点状況、相手の戦い方、フォーメーションなどによっても数値が変わるからです。

高い位置から相手を追い込むチームでは、前線の選手だけでなく、中盤と最終ラインも連動して前へ出ます。プレスを外された場合は、ボールに近い選手が相手の前進を遅らせ、ほかの選手が守備陣形を整えます。こうした攻守の切り替えが繰り返されると、総走行距離だけでなく、高速走行や加速・減速が増える場合があります。

サイドを広く使うチームでは、サイドバックやウイングの縦方向の移動が長くなる場合があります。中央をコンパクトに保つチームでは、選手間の距離を保ちながら、ボールの位置に合わせて全体で左右へスライドする動きが必要になります。

反対に、ボールを長く保持するチームは、相手を走らせながら自分たちの位置を細かく調整できます。ただし、ボール保持率が高ければ必ず走行距離が少なくなるわけではありません。

ボールを失った直後に激しく奪い返すチームなら、保持時間が長くても、高い強度の動きが増えることがあります。

戦術を読むときは、データを取得できる場合、チームの総走行距離と一緒に次の項目も確認するとわかりやすいです。

  • ボール保持時と非保持時の走行距離
  • チーム全体のスプリント回数
  • 前半と後半の差
  • 得点前後で運動量がどう変わったか
  • どのポジションの数値が高いか
  • 相手チームの走行距離
  • フォーメーション変更後の数値

たとえば、チーム全体の走行距離が多くても、相手より後追いになる場面が多ければ、守備がうまく機能しているとは限りません。

反対に、距離が少なくても、相手のパスコースを先に消し、狙った場所へ誘導できていれば、効率よく守れている可能性があります。

データを試合映像と組み合わせると、数値の背景をより正確に読み取れます。数字だけで結論を出さず、「なぜこの数値になったのか」を試合の流れから考えてみてください。

メッシ選手は走行距離が少なくても試合を決められる

ロッカールームに掛けられたアルゼンチン代表風のサッカーユニフォーム

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リオネル・メッシ選手は、総走行距離が比較的短くても、得点やチャンスメイクで試合に大きな影響を与えられる選手の代表例です。

UEFAが2017年11月7日に公表した、2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ最初の4節終了時点のデータでは、メッシ選手は360分間で29,802mを移動していました。90分換算では約7.45kmです。

これは一般的なフィールドプレーヤーの目安より短い数値ですが、だからといって試合へ関与していないわけではありません。

メッシ選手は、常に高い強度で走り続けるのではなく、歩行やジョギングなど低い強度で動く時間を使いながら、必要な場面を選んでプレーします。

周囲の状況を見ながら低い強度でポジションを調整し、ボールを受けた場面では急激な方向転換や加速によって相手を外します。

この「低い強度で動く時間」と「一気に加速する時間」の使い分けが大きな特徴です。

相手からすると、メッシ選手が歩いている間も完全に目を離すことはできません。マークがずれれば、パスを受けて前を向き、ドリブルやラストパス、シュートへつなげる可能性があるからです。

つまり、低い強度で動く時間も、次に力を使う場面を選びながらポジションを調整する時間になっていると考えられます。

出典:UEFA「Keep on running: UCL distance masters」

動き方の参考:FIFA Training Centre「Using case studies to reveal the reasons “why” various positions exert themselves physically during World Cup matches」

もちろん、このスタイルを誰でもそのまままねできるわけではありません。メッシ選手の特徴を生かすには、攻撃と守備の両面で、チーム内の役割を整理する必要があります。

育成年代の選手が「メッシも走らないから、自分も走らなくていい」と考えるのは危険です。メッシ選手は、低い強度で動く時間と高い強度で力を使う場面を選び、必要な瞬間には高い技術と判断で結果につなげています。

見るべきなのは走行距離の少なさではなく、「どの場面で力を使い、どの場面で温存しているか」です。

2025年J1チーム別の1試合平均走行距離

Jリーグ公式サイトでは、チームごとの1試合平均走行距離が公開されています。

2025年12月7日に最終更新された、2025年J1リーグのデータは以下の通りです。Jリーグ公式ページでは、走行距離がkm単位の整数で表示されています。

順位 チーム 1試合平均走行距離
1位 柏レイソル 119km
1位 セレッソ大阪 119km
3位 東京ヴェルディ 118km
4位 湘南ベルマーレ 117km
4位 アルビレックス新潟 117km
4位 京都サンガF.C. 117km
7位 浦和レッズ 116km
7位 FC町田ゼルビア 116km
7位 ファジアーノ岡山 116km
10位 FC東京 115km
10位 横浜F・マリノス 115km
10位 アビスパ福岡 115km
13位 名古屋グランパス 114km
13位 ヴィッセル神戸 114km
15位 清水エスパルス 113km
16位 鹿島アントラーズ 112km
17位 川崎フロンターレ 111km
17位 ガンバ大阪 111km
17位 サンフレッチェ広島 111km
20位 横浜FC 110km

出典:Jリーグ公式「2025シーズンの1試合平均走行距離」

柏レイソルとセレッソ大阪は119kmで並び、横浜FCは110kmでした。Jリーグ公式ページの表示値では、上位と下位に9kmの差があります。

ただし、この順位だけを見て「柏やセレッソはハイプレスだから1位」「横浜FCは運動量が足りない」と断定することはできません。

走行距離には、ボールを持っているときの動き、守備で追う動き、試合展開によって押し戻された距離など、さまざまな要素が含まれます。

さらに、リーグ順位と走行距離順位は同じではありません。多く走ること自体が勝利を保証するわけではなく、チームが狙う戦術に沿った動きができているかが重要です。

チームデータを見る場合は、確認できる範囲で、平均スプリント回数、ボール保持時と非保持時の走行距離、得点数、失点数なども合わせて見ると、特徴をより正確に読み取れます。

プレミアリーグの走行距離ランキングと記録

満員のスタジアムで激しくボールを追うプレミアリーグをイメージしたサッカーの試合風景

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ここからは、プレミアリーグ公式が公開している走行データをもとに、2025-26シーズンの総走行距離ランキングと1試合の最長記録を見ていきます。過去シーズンの記録とも比較しながら、どのような選手が長い距離を走っているのかを確認してみましょう。

2025-26シーズンの総走行距離トップ選手

プレミアリーグをイメージした試合でボールを激しく競り合うサッカー選手

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プレミアリーグ公式が公表した2025-26シーズンのデータでは、エヴァートンのジェームズ・ガーナー選手が415.46kmを記録し、総走行距離1位となりました。

2位はノッティンガム・フォレストのエリオット・アンダーソン選手、3位はボーンマスのアドリアン・トリュフェール選手です。

順位 選手 所属 総走行距離 出場時間
1位 ジェームズ・ガーナー エヴァートン 415.46km 3,414分
2位 エリオット・アンダーソン ノッティンガム・フォレスト 411.06km 3,334分
3位 アドリアン・トリュフェール ボーンマス 402.59km 3,380分
4位 モーガン・ロジャーズ アストン・ヴィラ 400.29km 3,285分
5位 イーサン・アンパドゥ リーズ 398.06km 3,123分
6位 ベルナルド・シウバ マンチェスター・シティ 388.85km 3,405分
7位 ジャロッド・ボーウェン ウェストハム 386.85km 3,099分
8位 マイケル・カヨデ ブレントフォード 386.78km 3,264分
9位 ドミニク・ソボスライ リヴァプール 385.79km 3,233分
10位 エンソ・フェルナンデス チェルシー 384.52km 3,121分

出典:Premier League公式「Who has run the furthest in the Premier League this season?」

上位10人のうち7人は、セントラルミッドフィールダーまたは「10番」の役割を担う選手です。残る3人は、サイドバックが2人、サイドの攻撃選手が1人となっています。

この顔ぶれからは、中盤の選手が攻守の両局面へ関わりやすいことや、サイドの選手に長い上下動が求められる傾向がうかがえます。

ただし、シーズン総走行距離は出場時間の影響を強く受けます。ケガやローテーションで出場時間が短い選手は、1試合あたりの運動量が多くても総距離では上位に入りにくいです。

選手同士を比較するなら、総距離だけでなく、出場時間、90分あたりの距離、ポジションをそろえて確認してください。

2025-26シーズンの1試合最長は13.24km

プレミアリーグをイメージした試合後、疲れた様子でベンチへ戻るサッカー選手たち

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プレミアリーグ2025-26シーズンで、1試合の走行距離が最も長かったのは、ニューカッスルのブルーノ・ギマランイス選手です。

2026年1月7日のリーズ戦で13.24kmを記録しました。

順位 選手 1試合走行距離 対戦相手 日付
1位 ブルーノ・ギマランイス 13.24km リーズ 2026年1月7日
2位 ベルナルド・シウバ 13.13km ノッティンガム・フォレスト 2026年3月4日
3位 パスカル・グロス 13.11km マンチェスター・シティ 2026年1月7日
4位 パスカル・グロス 13.09km チェルシー 2026年4月21日
5位 ベルナルド・シウバ 12.98km チェルシー 2026年1月4日

出典:Premier League公式「Who has run the furthest in the Premier League this season?」

中盤の選手が多い点は、シーズン総走行距離ランキングと共通しています。

中盤の選手は、攻撃時に前進したあと、ボールを失えば自陣方向へ戻り、再びボールを奪えば前へ出る動きを繰り返すことがあります。特に攻守の切り替えが多い展開では、こうした往復が増える場合があります。

13.36kmは2023-24シーズンの1試合最多記録

プレミアリーグのスタジアムでピッチを歩くトッテナムの選手をイメージした後ろ姿

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トッテナムのデヤン・クルゼフスキ選手は、2023-24シーズンのプレミアリーグで1試合13.36kmを記録しました。

これは同シーズンの1試合走行距離ランキングで1位となった記録で、2023年12月23日のエヴァートン戦で記録されました。

クルゼフスキ選手に続いたのは、パスカル・グロス選手の13.31km、トマーシュ・ソウチェク選手の13.28kmでした。

この数値は90分の試合として非常に長い距離ですが、世界中の全大会を対象にした歴代最高記録と断定することはできません。

リーグや大会によって測定方式やデータ公開範囲が異なり、延長戦を含む試合では出場時間が120分前後になることもあります。

そのため、「サッカー史上もっとも走った選手」を一つの数字で決めるのは難しいです。

出典:Premier League公式「2023/24 rankings: Which players covered the most distance in a match?」

記録を比べる際は、少なくとも次の条件を確認しましょう。

  • 90分の試合か、延長戦を含むか
  • 選手が何分出場したか
  • 測定システムや解析設定が同じか
  • 総走行距離の集計基準が同じか
  • 大会やリーグの公式データか
  • シーズン途中か、終了後の最終データか

同じ13kmでも、90分で記録したのか、延長を含む120分で記録したのかでは意味が変わります。記録の数字だけが切り取られている場合は、対象試合と出場時間まで確認してください。

走行距離ランキングから見える選手像

背番号9のフォワードがシュートを放ち、背番号1のゴールキーパーが構えるサッカーの試合

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走行距離ランキングは選手の体力そのものを示すものではありませんが、チームで担っている役割を考えるヒントになります。

ランキングを見るときは、ポジションごとの役割を前提に考える必要があります。中盤なら攻守の切り替えや味方のサポート、サイドバックなら攻撃参加と守備への戻り、フォワードなら前線からの守備や背後への動きなど、距離が生まれた場面はそれぞれ異なります。

ただし、ランキング上位だから、必ずプレーの質も高いとは限りません。遅れて追いかける動きが増えた結果、距離が伸びることもあります。

逆に、走行距離が短い選手でも、相手のパスコースを予測し、少ない移動でボールを奪えている場合があります。

得点を狙うフォワードなら、90分間で何km走ったかより、相手の背後を取るスプリントをどの場面で行い、得点機会や味方のスペース作りにつなげられたかの方が重要になることもあります。

ランキングを見るときは、次のように「役割に対して必要な動きができたか」を考えてみてください。

ポジション 距離と一緒に見たい項目
センターミッドフィールダー ボール奪取、パス本数、セカンドボール、守備範囲
サイドミッドフィールダー 高速走行、スプリント、クロス、守備への戻り
サイドバック 攻撃参加、1対1、背後のカバー、上下動
フォワード 背後への動き、プレス、シュート、ゴール前への侵入
センターバック ライン調整、カバー、空中戦、相手FWとの距離
ゴールキーパー 立ち位置、前へ出る判断、配球、背後の処理

サッカー選手の走行距離を測定・記録する方法

サッカー選手の走行距離の測定と記録方法

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  • 走行距離を測定する主な手法
  • GNSS(GPSなど)型の走行距離測定器
  • スマホで使える走行距離アプリと専用センサー
  • 公式戦で測定器を使う際の注意点

走行距離を測定する主な手法とは

クラブハウスでモニターの走行距離データやヒートマップを確認するサッカースタッフ

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サッカー選手の走行距離は、GNSS(GPSなど)機器、スタジアムの光学カメラ、LPSなどを使って測定されています。

こうした仕組みは、EPTS(電子的パフォーマンス・トラッキングシステム)と呼ばれます。FIFAは、着用型機器の安全性と、光学型・着用型システムの測定性能を確認する品質プログラムを設けています。

GNSS(GPSなど)型は、選手が背中などに小型デバイスを装着し、衛星から受信した位置情報をもとに移動距離や速度を記録する方法です。

屋外の練習場でも導入しやすく、チーム練習から試合まで継続して記録しやすい点がメリットです。

光学カメラ型は、スタジアムに設置された複数のカメラで選手の位置を追跡し、システムによってはボールも追跡します。選手が端末を身につけなくても測定できますが、設備の設置と映像解析が必要です。

LPSは、施設内に設置したアンテナなどを利用して位置を測る方式です。屋内や衛星信号が届きにくい環境でも利用しやすい一方、専用設備が必要になります。

測定方法 主な特徴 注意点
GNSS(GPSなど) 屋外で使いやすく、練習でも継続計測しやすい スタジアム構造や衛星の受信状態に影響されることがある
光学カメラ 選手が機器を装着せず、全選手を追跡でき、システムによってはボールも追跡できる カメラ設備と解析環境が必要
LPS 専用施設内でリアルタイム測定しやすい アンテナなどの固定設備が必要
慣性センサー 加速度計やジャイロなどで、加速・減速、衝撃、姿勢変化などを記録できる 位置情報を直接測るものではない場合がある
スマホ・スマートウォッチ 個人でも始めやすい 機種、装着場所、測定設定によって数値が異なることがある

出典:FIFA「Electronic Performance & Tracking Systems」

測定方式が違えば、同じ選手を同じ試合で測っても数値に差が出ることがあります。

そのため、成長を継続的に確認する場合は、毎回同じ測定システム、同じ装着位置、同じ速度区分・解析設定を使うことが大切です。別のアプリや端末へ変更した直後の数値を、以前の記録と単純比較しないようにしましょう。

GNSS(GPSなど)型の走行距離測定器

サッカーの走行距離を測定するGNSS・GPSトラッカーと専用ベスト

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プロや強豪チームなどでは、選手が専用ベストの背中に小型デバイスを入れ、GNSSと慣性センサーを使って、位置や速度、加速・減速などを記録する方法が使われています。測定結果から、総走行距離、高速走行距離、スプリント回数なども算出されます。

代表的なメーカーの一つがCatapultです。同社の「OptimEye S5」は、2014〜2019年に主力機種として展開されていた製品です。

2019年には、OptimEyeとEVOの後継としてVectorシリーズが登場しました。OptimEye S5は現在の最新機種ではなく、2014〜2019年に展開された旧世代の代表的な測定器です。

専用デバイスでは、総走行距離だけでなく、最高速度、高速走行距離、設定した速度基準を超えたスプリント回数、加速・減速、外的負荷の指標などを記録できます。

機種や連携するセンサーによっては、心拍センサーによる心拍数や、慣性センサーによる身体への衝撃に関するデータも確認できます。

こうしたデータは、単に選手をランキングするためのものではありません。試合後の回復計画や、翌日の練習強度を調整するための判断材料として活用されることがあります。

たとえば、総走行距離はいつも通りでも、高速走行や急減速が多かった選手は、外的負荷が高くなっている可能性があります。

出典:Catapult「How The Athlete Monitoring Legacy Continues With Vector」

業務用システムは、端末だけでなく、解析ソフト、アカウント、複数選手分の管理環境が必要になることがあります。個人が走行距離だけを知りたい場合には、機能が多すぎるかもしれません。

選ぶ際は、価格だけでなく、次の点を確認してください。

  • 総走行距離以外に何を測れるか
  • 専用ベストやセンサーが必要か
  • 月額・年額プランがあるか
  • 日本語表示やサポートがあるか
  • 利用するスマホに対応しているか
  • データを書き出せるか
  • チーム管理と個人管理のどちらに向いているか
  • 公式戦で使用可能か

スマホで使える走行距離アプリと専用センサー

試合前のベンチでユニフォームの下にGPSトラッキングベストを着用するサッカー選手

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個人向けには、スマートフォンやスマートウォッチ、専用センサーと連携して、サッカー中の動きを記録できるサービスがあります。

ただし、「スマホアプリ」と書かれていても、スマホだけで計測できるものと、別売りのセンサーが必要なものがあります。ダウンロード前に仕組みを確認しましょう。

  • Footbar:利き足側のふくらはぎ上部に取り付ける専用センサーを使い、移動距離、平均速度、最高スプリント速度のほか、パスやシュートなどの技術データを記録するサービスです。加速度センサーとAIで動きを分析するため、スマホだけでGPS計測するアプリとは仕組みが異なります。

公式情報:Footbar App Store

 

  • SOCCERBEE:専用GPSトラッカーとアプリを連携し、走行距離、最高速度、高強度ランニング、スプリント、加速・減速、ヒートマップなどを確認できます。精密な分析には専用GPSトラッカーが必要で、利用する機能によってサービス利用権などの確認も必要です。

公式情報:SOCCERBEE公式サイト

自分や子どもの走行距離を実際に測ってみたい場合は、専用GPSトラッカーとベストがセットになった「SOCCERBEE BEE PRO 2」も選択肢になります。総走行距離だけでなく、最高速度やスプリントなども振り返りたい方は、価格やセット内容を確認してみてください。

AmazonでSOCCERBEE BEE PRO 2を確認する

  • Joga Soccer GPS:スマートフォンのGPSや対応するスマートウォッチを利用し、移動距離、速度、スプリント、ヒートマップなどを記録するアプリです。スマートフォンで計測する場合は、専用ベストやアームバンドなど、安全に固定するための装備が必要になることがあります。利用できる機能や対応端末は、配信地域やバージョンによって変わる可能性があります。

    公式情報:Joga Soccer GPS App Store

アプリ自体を無料でダウンロードできても、専用センサーの購入、分析機能の追加、継続プランへの加入が必要なことがあります。「無料アプリだから費用がかからない」とは限りません。

アプリの配信地域や対応言語は、時期やバージョンによって変わることがあります。購入前に、現在の配信状況、日本語対応の有無、対応OS、対応機種、利用料金、返品条件を公式ページで確認してください。

スマートフォンやスマートウォッチを使う場合は、計測精度だけでなく安全性も大切です。硬い端末を衣服のポケットに入れたまま対人プレーをすると、自分や相手に接触する危険があります。練習では専用ベストやアームバンドなどで安全に固定してください。

公式戦で測定器を使う前に大会規定を確認する

サッカー公式戦の本部席で大会規定や使用機器について確認する監督と運営スタッフ

サッカー小僧の作り方! イメージ

個人で購入したGNSS(GPSなど)機器やスマートウォッチを、どの試合でも自由に装着できるわけではありません。

IFAB競技規則では、FIFA、各大陸連盟、各国協会のもとで行われる公式競技にウェアラブルEPTSを使用する場合、大会主催者が、選手の用具に取り付ける機器に危険性がなく、FIFA品質プログラムの要件を満たしていることを確認すると定めています。

使用できる機器や装着方法は、大会要項や主催者の運用によって異なる場合があります。また、試合中の通信機能や、EPTSからテクニカルエリアへ送信されるデータの扱いについても確認が必要です。

  • 使用前に監督やコーチ、大会主催者へ確認する
  • 大会要項や競技規則を確認する
  • 端末に危険性がなく、安全に固定されていることを確認する
  • 指定されたベストや装着位置を守る
  • スマートウォッチの着用可否を確認する
  • 相手選手へ危険を与える形で装着しない

出典:IFAB競技規則第4条「競技者の用具」

練習で問題なく使えても、公式戦では認められないことがあります。購入前に、所属チームの方針と出場する大会の規定を確認しておき、試合では審判員による用具確認に従ってください。

自分の走行距離データをサッカーの上達につなげる方法

パソコンで走行距離やヒートマップなどのデータを確認する大学生サッカー選手

サッカー小僧の作り方! イメージ

走行距離を測ったあと、「今日は8kmだった」「前回より1km増えた」で終わらせてしまうと、せっかくのデータを十分に生かせません。

大切なのは、数字と試合中の出来事を結びつけることです。

まずは数試合続けて同じ条件で記録する

1試合だけの数値では、その選手の普段の傾向を判断しにくいです。暑さ、対戦相手、試合展開、出場時間などによって数値が変わるからです。

まずは同じ端末と設定で数試合続けて記録し、その後もデータを積み重ねてみてください。

  • 日付と対戦相手
  • 出場時間
  • ポジション
  • 総走行距離
  • 高速走行距離
  • スプリント回数
  • 前半と後半の差
  • 天候と気温
  • 本人の疲労感
  • 試合でできたこと、できなかったこと

同じ測定条件で記録を積み重ねると、自分の普段の傾向が見えやすくなります。その傾向から大きく外れた試合があれば、原因を振り返る材料になります。

距離が減ったときは「手を抜いた」と決めつけない

走行距離が前回より減っていると、「運動量が足りなかった」と考えたくなりますよね。

しかし、ポジショニングがよくなって無駄な移動が減った可能性もあります。相手の動きを先に読み、少ない移動で必要な場所へ寄せられていたなら、効率よく対応できていた可能性があります。

反対に、距離が増えたからといって必ず成長したわけでもありません。味方との距離が遠く、毎回長い距離を戻ることになったのかもしれません。

距離が変化したときは、映像や本人の感覚と照らし合わせて、次の質問をしてみてください。

  • ボールを失った直後に攻守を切り替えられたか
  • 味方のサポートへ早く入れたか
  • 相手を後追いする場面が増えていなかったか
  • 後半も必要な場面で強度を出せたか
  • 自分のポジションを空けすぎていなかったか
  • 必要のない全力疾走が増えていなかったか

子どもの数値をチーム内で順位づけしすぎない

少年サッカーでGNSS(GPSなど)による走行データを使う場合、子ども同士を「走った距離ランキング」で競わせすぎない方がよいでしょう。

ポジションが違えば、走行距離や高強度で走る量の傾向も異なります。出場時間が違えば総距離も変わります。体格や成長段階にも個人差があります。

距離が短かった子に「もっと走れ」とだけ伝えると、ボールや味方の位置を見ずに走り回るようになる可能性があります。

親が確認するなら、距離そのものより、次のような変化に注目してみてください。

  • 以前より攻守の切り替えが早くなった
  • 後半でも足が止まりにくくなった
  • 味方を助ける位置へ動けるようになった
  • 無駄な往復が減った
  • スプリント後も次のプレーへ参加できた
  • 試合後の疲労感や回復の様子に変化があった

データは子どもを責める材料ではなく、本人が自分の変化に気づくための材料として使う方が前向きです。

痛みや強い疲労があるときは距離を増やさない

走行距離やスプリント回数を伸ばすことだけを目標にすると、疲労がたまっている状態でも無理をしてしまうことがあります。

足、膝、股関節などに痛みがある場合や、強い疲れが続く場合は、走行距離やスプリント回数の記録更新を優先しないでください。痛みが強い、長引く、動きに支障がある場合は、無理をせず医療の専門家へ相談しましょう。

睡眠、食事、練習量、試合間隔も合わせて確認し、身体の状態に応じて負荷を調整しましょう。

走行距離は、身体を追い込むための数字ではなく、高速走行やスプリント、本人の疲労感などと合わせて、負荷を調整するためにも使えるデータです。

サッカー選手の走行距離に関する総まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 成人男子のフィールドプレーヤーは1試合でおおむね10〜12km程度を移動する
  • 総走行距離には歩行、ジョギング、高速走行、スプリントが含まれる
  • 距離だけでなく高速走行、スプリント、加速・減速も確認する
  • センターミッドフィールダーは平均約11.0kmと比較的長い
  • サイドミッドフィールダーは高速走行やスプリントが多くなりやすい
  • サイドバックは守備と攻撃参加による上下動が多い
  • フォワードは総距離よりも抜け出しやプレスの質が重要になる
  • センターバックは距離が短くても細かな位置修正を繰り返している
  • ゴールキーパーも90分あたり5km台となる例がある
  • 小学生・中学生はプロの10kmという数字と単純に比較しない
  • 育成年代では年齢、試合時間、人数、ピッチサイズをそろえて比べる
  • メッシ選手のように総走行距離が短くても試合を決める選手がいる
  • 走行距離の多さとチームの強さは同じではない
  • 2025年J1の1試合平均走行距離は柏レイソルとセレッソ大阪が119kmで1位だった
  • 2025-26プレミアリーグの総走行距離1位はジェームズ・ガーナー選手だった
  • 2025-26プレミアリーグの1試合最多はブルーノ・ギマランイス選手の13.24kmだった
  • クルゼフスキ選手の13.36kmは2023-24プレミアリーグの1試合最多記録
  • 世界中の大会を含む歴代最高記録と断定することはできない
  • 90分の試合と延長戦を含む試合は分けて比較する
  • GNSS(GPSなど)、光学カメラ、LPSなどで走行距離を測定できる
  • 測定機器が変わると数値に差が出る可能性がある
  • アプリによっては専用センサーや有料プランが必要になる
  • 公式戦で測定機器を使う前に大会規定と安全性を確認する
  • 自分のデータは同じ条件で複数試合記録して比較する
  • 距離が減っても、位置取りが改善した結果である可能性がある
  • 走行距離は選手を責めるためではなく、動き方を振り返るために使う

サッカーで本当に大切なのは、ただ長い距離を走ることではありません。

味方を助ける場所へ動く、相手の選択肢を消す、ボールを失った瞬間に切り替える、ゴール前で一気に加速する。こうした必要な走りを、必要なタイミングで出せるかどうかです。

自分や子どもの走行距離を測定したら、まずは数字を良い・悪いで判断せず、「どの場面の動きがこの数値につながったのか」を振り返ってみてください。

距離とプレー内容を一緒に見られるようになると、走行データが単なる記録ではなく、次の試合で何を改善するかを考えるヒントになりますよ。

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この記事を書いた人

小学生時代にプロクラブアカデミーでプレー。高校サッカーを経て、関東大学サッカー部では4年間トップチームに所属。大学卒業後はドイツ・ルクセンブルク1部・オーストラリアでプレーし、現在も社会人チームでサッカーを継続しています。自身の進路経験と、JFA・各校公式サイト・募集要項・大会情報などをもとに、サッカーを続けたい子どもと保護者が進路を選びやすいように情報を整理しています。入試・推薦・練習会・セレクション情報は年度によって変更される場合があるため、最新情報は必ず各校・各クラブの公式情報をご確認ください。
筆者の詳しい経歴や、このサイトで大切にしている情報確認の方針は、プロフィールページにまとめています。

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