サッカーのトレセンとは?仕組み・選考・何年生からかをわかりやすく解説

サッカーのトレセンとは?! 仕組み・選考・ 何年生からかを解説
サッカーのトレセンで、コーチが見守る中、育成年代の選手たちがビブスを着て実戦形式の練習をする様子

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こんにちは。サッカー小僧の作り方!運営者のSOOOOO(そー)です。

少年サッカーを続けていると、「トレセン」という言葉を耳にする機会が増えてきますよね。

「そもそもトレセンとは何?」「選ばれると何が変わるの?」「地区トレセンと県トレセンは何が違う?」「何年生から始まるの?」など、初めて聞いたときは仕組みがかなり分かりにくいと思います。

トレセンは、単に上手な子を集めて試合をするための選抜チームではありません。日本サッカー協会(JFA)の育成体系の中で、将来性のある選手を発掘し、一人ひとりの力を伸ばしていくための育成活動として位置付けられています。

一方で、対象学年、選考方法、活動回数、費用などは全国で完全に同じではありません。地域や年度によって違うため、「トレセンは必ず小学6年生から」「一度選ばれれば翌年も自動的に残れる」といった理解には注意が必要です。

この記事では、サッカーのトレセンとは何なのかという基本から、種類、選考の流れ、何年生からあるのか、選ばれた後の活動まで、初めて調べる方にも分かるように整理します。

この記事でわかること
  • サッカーのトレセンとは何かと制度の目的
  • 地区・都道府県・地域・ナショナルトレセンの違い
  • 何年生から参加できるのかと選考までの流れ
  • 選ばれた後の活動内容・費用・メリット
目次

サッカーのトレセンとは?

サッカーのトレセンをイメージしたクラブハウスと、少年選手が練習する整備された芝生グラウンド

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まずは「トレセン」という言葉そのものから整理していきます。名称だけを見ると練習施設のようにも感じますが、サッカーで使われるトレセンは、基本的に選手を発掘・育成するための仕組みや活動を指します。

トレセンの正式名称と意味

サッカーでいう「トレセン」は、一般的には「トレーニングセンター」を短くした呼び方です。JFAでは、選手育成の仕組みとして「ナショナルトレーニングセンター制度」を設けています。

目的の一つは、日本サッカーの強化・発展につながる選手を広く発掘し、より良い指導や環境の中で育てていくことです。

ここで大切なのは、完成された選手だけを集める制度ではないという点です。

現在どれだけ上手いかだけでなく、将来性や個性なども含めながら選手を見ていく考え方があり、育成年代の選手に新しい刺激や学びを与えていきます。

トレセンは「合格すること」そのものが目的ではなく、選手を発掘し、育てていくための仕組みと考えると分かりやすいですよ。

サッカースクールや選抜チームとは違う

公園の芝生で、コーチと小学生の子どもたちがボールとコーンを使って練習するサッカースクールの様子

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トレセンとサッカースクールは同じものではありません。

一般的なサッカースクールでは、対象年齢や募集条件を満たせば申し込めるケースが多くあります。一方、トレセンでは所属チームからの推薦や選考などを通して参加選手が決まる場合があります。

また、トレセンに選ばれたからといって、所属している少年団、クラブ、ジュニアユースなどを辞めてトレセンへ移籍するわけでもありません。

選手には日常的に活動する所属チームがあり、それとは別にトレセン活動へ参加します。

さらに、「地区選抜」のような大会用チームと完全に同じとも限りません。トレセン選手で試合や交流戦を行うことはありますが、本来の中心は大会で勝つためのチーム作りではなく、選手一人ひとりを育てることです。

トレセン=特定の施設名ではありません。

全国共通の「トレセンという建物」に選手が通うわけではなく、地域のグラウンドやフットボールセンター、JFA関連施設など、活動ごとにさまざまな会場が使われます。

トレセンの目的は「チーム強化」ではなく個を伸ばすこと

トレセンの練習で、コーチが見守る中、育成年代の選手たちがボールを激しく競り合う様子

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トレセンを理解するときに、最も押さえておきたい部分です。JFAのトレセン制度では、所属チームとは違う選手たちを集めて活動しますが、中心にある考え方は「選抜チームを強くすること」ではありません。

一人ひとりの選手を伸ばす「個の育成」が大きな目的です。

普段とは違う指導者から指導を受けたり、別のチームでプレーしているレベルの高い選手と一緒に練習したりすることで、自分の現在地や新しい課題に気付く機会になります。

そしてトレセンで学んだことを、その活動だけで終わらせず、普段所属しているチームへ持ち帰るという考え方もあります。

例えば、ボールを受ける前の準備、周囲を見るタイミング、守備での立ち位置など、一つのトレーニングから得た気付きが、日常のプレーを変えるきっかけになることもあります。

また、トレセン制度には選手育成だけでなく、指導者同士が育成の考え方やトレーニング内容を共有する役割もあります。

つまり、トレセンは「優秀な選手を選ぶ仕組み」であると同時に、「選手と指導者の両方を通して日本サッカー全体の育成水準を高める仕組み」でもあるわけです。

トレセンにはどんな種類がある?

日本地図を背景に、各地域のサッカー施設を結ぶイメージと、芝生でプレーするトレセン年代の少年

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「地区トレセン」「県トレセン」「地域トレセン」「ナショナルトレセン」など、似た言葉がいくつも出てくるので、ここが一番ややこしく感じるかもしれません。

基本的には、活動する範囲が広くなるにつれて、地区から都道府県、地域、全国へとつながっていきます。

種類 対象となる範囲 主な役割
地区・ブロックトレセン 都道府県内の市町村・地区など 地域の選手発掘・育成、上位選考への接続
都道府県トレセン 1都道府県 県レベルでの選手育成、地域トレセンへの接続
地域トレセン JFAの9地域 都道府県を越えた選手育成・選考
ナショナルトレセン 全国 全国レベルでの選手発掘・育成

ナショナルトレセンの対象年代やU14・U15の違い、選考方法、人数、開催回数について詳しく知りたい方は、ナショナルトレセンとは?U14・U15の選考・人数・何歳からかを解説した記事をご覧ください。

地区トレセンと地域トレセンは違う

特に間違えやすいのが、「地区トレセン」と「地域トレセン」です。

言葉だけを見ると同じように感じますが、制度上は意味が違います。

地区トレセンは、都道府県の中をさらに細かく分けたエリアで行われるトレセンです。市、区、郡、支部、ブロックなど、地域によって呼び方や区分は異なります。

一方の地域トレセンでいう「地域」は、JFAの組織上の大きな地域区分です。

日本サッカーは、北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州の9地域に分けられています。

例えば大阪府内のある地区トレセンと、関西地域トレセンでは、対象となる範囲がまったく違います。

覚え方はシンプルです。

地区は「都道府県の中のエリア」、地域は「複数の都道府県をまとめたJFAの9地域」と考えると整理しやすいですよ。

地区からナショナルまでの基本的な流れ

トレセン制度の階層は、基本的に次のように理解できます。

地区・ブロック → 都道府県 → 地域 → ナショナル

地区トレセンで活動する選手の中から県トレセンの候補が選ばれ、さらに都道府県から地域、地域からナショナルへと上位の活動につながる仕組みがあります。

ただし、ここで注意したいのは、全国すべての選手が必ずこの4段階を一つずつ同じ方法で通過するわけではないことです。

地域や年代によって入口や推薦経路が違いますし、活動によって選考方法も異なります。

そのため、「地区トレセンに入らなければ絶対に県トレセンへ行けない」といった形で、全国共通の一つのルートとして考えすぎないほうがよいでしょう。

大きな仕組みとして上位トレセンへ選手をつないでいく構造がある、と理解しておくのが正確です。

トレセンは何年生からある?

芝生のサッカーグラウンドで、小学生・中学生・女子の育成年代選手がそれぞれボールを使ってプレーする様子

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子どもがサッカーをしている保護者にとって、「うちの子の学年でもトレセンはあるの?」というのは気になるところですよね。

結論から言うと、全国一律で「この学年から始まる」と決まっているわけではありません。年代や地域によって実施カテゴリーが異なります。

小学生のトレセン

芝生のグラウンドで、コーチが見守る中、小学生年代のトレセン選手たちがビブスを着て実戦形式の練習をする様子

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小学生年代では、U-11やU-12などのトレセンが各地で実施されています。

地域によってはさらに低い年代を対象とする育成活動もあるため、「トレセンは必ず小学6年生から」というわけではありません。

一方で、U-12という名称を見て「全国すべて小学6年生」と機械的に判断するのも避けたいところです。

実際の参加資格は、対象年度の学年や生年月日などによって定められます。その年度の募集要項を確認するのが確実です。

低学年のうちから周囲のトレセン情報が気になっている方は、サッカー低学年で大事なことと親の関わり方も参考にしてみてください。トレセンだけを目標にするのではなく、低学年のうちに積み上げたい土台を整理しています。

中学生年代のトレセン

芝生のグラウンドで、コーチが見守る中、中学生年代のトレセン選手たちがビブスを着て実戦形式の練習をする様子

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中学生年代では、U-13、U-14、U-15などの活動があります。

小学生年代から継続してトレセン活動に参加する選手もいれば、中学生になってから評価を高め、選ばれていく選手もいます。

特に中学生年代は、技術だけでなく、プレースピードや判断、戦術理解、身体的な成長なども大きく変化する時期です。

小学生のときの評価がそのまま固定されるわけではありません。

また、ナショナルトレセンでは年度ごとに対象となる生年月日や実施カテゴリーが示されるため、「昨年はこうだったから今年も同じ」とは限りません。

女子にもトレセンがある

芝生のグラウンドで、コーチが見守る中、女子トレセン年代の選手たちがビブスを着てボールを使った練習をする様子

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トレセンは男子だけの制度ではありません。

女子サッカーでもトレセン活動が行われており、女子U-13、U-14などのナショナルトレセンが実施される年度もあります。

都道府県や地区でも女子トレセンが設けられている地域があります。

ただし、男子と女子で実施カテゴリーや選考方法、活動回数が同じとは限りません。

女子選手の場合も、その年度の都道府県サッカー協会や地域サッカー協会が出している情報を確認することが大切です。

トレセンにはどうやって選ばれる?

夕方の誰もいないサッカーグラウンドで、一人でリフティング練習をする少年の様子

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トレセンに興味を持つと、次に気になるのが「どうすれば入れるの?」という部分だと思います。

ここも全国一律ではなく、所属チームからの推薦、選考会、日頃の活動からの選出など、地域や年代によって入口が異なります。

所属チームから推薦されるケース

サッカーグラウンドで、監督がトレセン推薦候補の少年選手に声をかけて話をする様子

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地区トレセンなどでは、所属チームの代表者や指導者から候補選手を推薦する方式が採用されることがあります。

例えば、チームごとにフィールドプレーヤーやゴールキーパーの推薦人数が決められ、チーム代表者が申し込む形です。

その場合、保護者が「受けさせたい」と思っても、自分で直接申し込めるとは限りません。

普段の練習や試合でのプレーを見ているチーム指導者が候補者を選び、そこから選考へ進むことがあります。

そのため、トレセンを目指して特別なことだけをするというよりも、まずは日常の所属チームでどのようにプレーしているかが大切になります。

選考会を受けるケース

トレセンのセレクションで、ビブスを着た少年選手たちがプレーし、スタッフが選考の様子を見守る場面

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候補として推薦されたあと、実際の選考会が行われる地域もあります。

選考方法はさまざまで、トレーニング形式で動きを見る場合もあれば、ゲーム形式でプレーを評価する場合もあります。

1回で決まるとは限らず、1次選考を通過した選手が2次選考へ進むケースもあります。

さらに、年度を前期・後期などに分け、以前選ばれていた選手も改めて選考対象になる地域があります。

つまり、トレセンは一度の試験で永久的な資格を得るような制度ではありません。

個人や保護者が直接申し込めるとは限らない

「トレセンのセレクションをネットで探して、そのまま申し込めばいい」と思う方もいるかもしれません。

しかし、個人や保護者からの直接申込みを受け付けず、所属チームの代表者経由で申し込む地域があります。

ナショナルレベルになると、一般向けの公開セレクションへ誰でも直接申し込む形とはさらに異なります。

例えば2026年の男子ナショナルトレセンU-14、U-15では、日常的にトレセンで活動していることなどが参加資格に含まれ、地域のトレセンスタッフとの協議を経て選手が選ばれます。

申込方法は必ず最新年度の要項を確認してください。

前年と同じ地域でも、対象学年、推薦人数、申込方法、選考日が変わる可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。

上のトレセンへ選ばれる仕組みもある

トレセンには、より上位の活動へ選手をつなぐ仕組みがあります。

ただし、トレセンに所属している選手全員が、自動的に上位の選考へ進めるわけではありません。

現在の活動の中で評価され、候補として選ばれたり、上位スタッフによる確認を受けたりしながら次の段階へ進みます。

「地区トレセンに入ったから次は必ず県トレセン」という一本道ではなく、継続的に選手を見ながら発掘・育成していく仕組みと考えたほうがよいでしょう。

トレセンの選考では何を見られる?

トレセンの選考会で、少年選手がコーンを使ったドリブルに取り組み、スタッフがプレーを確認する様子

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トレセンの選考になると、「足が速ければ受かる?」「リフティングは何回できればいい?」「どのポジションが有利?」と、分かりやすい合格基準を探したくなりますよね。

ただ、全国共通の点数表や合格ラインが公開されているわけではありません。

ナショナルトレセンでは潜在力・将来性・個性も重視される

ナショナルトレセンの選考では、単に現在の技術が高いかどうかだけではなく、潜在的な力、将来性、個性なども重視するという考え方が示されています。

これはとても大事なポイントです。

育成年代では、体の成長時期も選手によって違います。小学生の時点で体が大きく速い選手が目立つこともあれば、中学生、高校生になって大きく伸びる選手もいます。

そのため、「今一番できている選手だけを順番に選ぶ制度」と単純化することはできません。

JFAが明示しているのは、潜在的な力、将来性、個性などです。具体的な評価項目の配点や全国共通の合格点が示されているわけではありません。

地区・都道府県では選考方法が異なる

地区や都道府県レベルになると、具体的な選考方法はさらに地域差があります。

トレーニングとゲームを行う地域もあれば、複数回の選考会を実施する地域もあります。

一方、「ドリブル20点、リフティング20点、50メートル走20点」のような全国共通の採点基準があるわけではありません。

リフティングが得意だから必ず選ばれる、足が速いから必ず合格する、体が大きければ有利、と一つの能力だけで考えるのは避けたいところです。

SOOOOO(そー)のワンポイントアドバイス

育成年代の選考では、どうしても「何を見せれば受かるのか」を考えたくなります。でもサッカーは、技を一つ披露して終わる競技ではありません。

ボールを受ける前に周囲を見ているか、相手や味方に合わせてプレーを変えられるか、ミスした次のプレーを修正できるか。試合の中には、その選手らしさがいろいろな形で表れます。

選考だけのために急にプレーを変えるより、普段から自分の良さを出せる状態を作っておくことのほうが大切かなと思います。

ポジションによって有利・不利はある?

攻め上がるフィールドプレーヤーと、ゴール前で構えるゴールキーパーを左右に分けて表現した少年サッカーのイメージ

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トレセンに「このポジションなら必ず受かりやすい」という全国共通ルールはありません。

もちろん、選考時の人数構成によってフィールドプレーヤーとゴールキーパーが別枠になっていることはありますし、活動に必要なポジションバランスが考慮される場面も考えられます。

ただし、「フォワードなら有利」「サイドバックなら競争率が低い」といった単純な攻略法として考えるのはおすすめできません。

ポジションと選考について詳しく知りたい方は、トレセンに受かりやすいポジションはある?小中学生別の選ばれやすい役割で詳しく整理しています。

トレセンでは何をする?

芝生のサッカーグラウンドで、コーチが少年選手にマンツーマンで動き方を指導するトレセン練習の様子

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選考の話ばかりが注目されやすいですが、本来大切なのは選ばれた後です。トレセンでは、通常の所属チームとは少し違う環境で、トレーニングやゲームなどを行います。

技術・戦術トレーニング

トレセンでは、選手一人ひとりの力を伸ばすことを目的としたトレーニングが行われます。

ボールを扱う技術だけでなく、周囲を見ること、状況を判断すること、味方や相手との関係を理解することなど、実際の試合につながる要素も含まれます。

所属チームとは違う指導者から同じプレーについて別の視点で教えてもらうことで、「そういう考え方もあるのか」と気付く選手もいるでしょう。

その経験を自分の所属チームへ戻ったあとに生かしていくことも、トレセン活動の大切な部分です。

ゲーム・トレーニングマッチ

トレーニングだけではなく、ゲーム形式の活動も行われます。

選手にとっては、普段対戦相手として会っているような選手と同じチームでプレーする機会にもなります。

技術の高い選手が集まると、ボールを持ってから考えていては間に合わない場面も増えます。

プレースピードが上がる環境の中で、自分に足りないものや通用する部分を知ることができます。

ポジション別・GKトレーニング

ナショナルトレセンなどでは、ポジション別のトレーニングがプログラムに含まれることがあります。

特にゴールキーパーは、フィールドプレーヤーとは必要な技術や判断が大きく違います。

ナショナルレベルでもGKは地域からの推薦を踏まえ、専門的な視点で選考される仕組みがあります。

GKの適性や選考で見られやすいポイントについては、キーパーに選ばれる子の特徴と選考で見られるポイントでも詳しく解説しています。

レクチャーや学習

クラブハウスのミーティングルームで、トレセン選手たちがスクリーンを見ながらコーチからサッカー戦術を学ぶ様子

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トレセンというと、ずっとグラウンドで練習するイメージを持つかもしれませんが、ナショナルトレセンではレクチャーなどもプログラムに含まれます。

プレーを伸ばすには、体を動かすだけでなく「なぜこのプレーをするのか」を理解することも重要です。

年代に合ったテーマについて学び、それを実際のトレーニングやゲームへつなげていきます。

トレセンリーグ・交流戦を行う地域もある

地域によっては、トレセン選手によるリーグ戦や交流戦なども行われています。

県同士、地区同士などでゲームを行い、普段とは異なる相手と対戦する機会を作る形です。

ただし、試合があるからといって「トレセンチームの大会成績を上げること」が制度全体の中心目的になるわけではありません。

試合も選手を育成するための経験の一つとして捉えることが大切です。

トレセンの活動頻度・会場・費用

整備された芝生のサッカーグラウンドで、トレセン選手たちが練習前にリラックスしてストレッチをする様子

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トレセンへ選ばれた後の生活を考えると、保護者としては「月何回?」「どこへ行く?」「いくらかかる?」も気になりますよね。

ここは全国で差が大きいため、一つの数字だけで説明できません。

活動は月何回?

トレセンの活動頻度に、全国共通の「毎月○回」という決まりがあるわけではありません。

ナショナルトレセンのように年に数回の集中した活動を行うケースもあれば、都道府県や地区では年間を通じて複数回の練習会や選考、交流戦を実施する場合があります。

例えば、2026年度の男子ナショナルトレセンU-14、U-15では年4回の実施予定が組まれています。一方、県トレセンでは年間にさらに多くの練習会を実施する例もあります。

「トレセン=月1回」と決めつけず、自分の地域の年間計画を確認しましょう。

トレセンはどこで練習する?

会場も全国共通ではありません。

ナショナルトレセンでは、JFA夢フィールド、Jヴィレッジ、時之栖スポーツセンターなど複数の施設が使われる年度があります。

地区や都道府県では、各サッカー協会のフットボールセンターや公共グラウンド、地域のサッカー施設などが利用されます。

つまり「トレセンに入る=毎回同じトレセン施設へ通う」という意味ではありません。

トレセンの費用はいくら?

トレセンの費用も全国一律ではありません。

選考時に会場費や運営費として参加費が必要なケースもありますし、選出された後に活動費を負担する場合もあります。

さらに、遠征、交通、宿泊、ウェアなどが必要になれば、別途実費がかかる可能性があります。

実際に地区選考で1回500円の選考費が設定されている例もありますが、これは特定地域・特定年度の一例であり、全国共通料金ではありません。

費用の数値はあくまで個別事例の目安です。

参加費、活動費、遠征費、保険などは地域や年度で変わります。家計への負担も含め、参加前に所属チームや主催するサッカー協会の最新要項を確認してください。

また、ケガや安全面について不安がある場合は、チーム指導者や医療機関など専門家に相談した上で最終的な判断をしてください。

トレセンに選ばれるメリット

トレセンのミニゲームで、フォワードの少年選手がゴール前からシュートを放ち、ゴールキーパーが構える様子

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では、トレセンに選ばれると選手にとってどんな経験が得られるのでしょうか。ここでは「選ばれれば必ず将来成功する」という話ではなく、制度上期待できる育成環境という視点で整理します。

一つ目は、普段とは違うレベルの選手とプレーできることです。

所属チームでは中心選手だった子が、トレセンでは周囲も同じように技術や判断に優れた選手ばかり、という環境になることがあります。

そうなると、今まで成功していたプレーが通用しなかったり、逆に自分の武器が高いレベルでも通用することに気付いたりします。

二つ目は、普段とは違う指導者から新しい考え方を学べることです。

同じポジションでも、見る場所や動き出すタイミングについて新しい視点を得られることがあります。

三つ目は、上位のトレセンへつながる可能性があることです。

地区、都道府県、地域、ナショナルへと上位選考につながる仕組みがあるため、継続して評価されれば、より高いレベルの育成環境を経験できる可能性があります。

ただし、トレセンに選ばれたこと自体が、プロ入り、日本代表、Jクラブ加入、高校や大学の推薦を保証するものではありません。

トレセンはゴールではなく、成長するために用意された経験の一つです。

トレセンに落ちたら将来性はない?

トレセンの選考後、サッカーグラウンド脇のベンチで肩を落として座る少年選手の様子

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子どもが選考を受けると、どうしても合否が気になります。周りの子が選ばれて自分の子が落ちれば、「サッカーの才能がないのかな」と感じてしまう保護者もいるかもしれません。

ですが、一度トレセンに選ばれなかったことだけで、その選手の将来性が決まるわけではありません。

選考は、その年度、その年代、その時点での選手の状態、参加人数や定員などを含めて行われます。

地域によっては年度の途中で再選考を行ったり、前期と後期で選手を改めて選んだりするケースもあります。

子どもの成長速度にもかなり差があります。

小学生では目立たなかった選手が中学生で体が成長してプレーの幅を広げることもありますし、中学生、高校生になって判断力や技術が急にプレーへ結び付くこともあります。

将来伸びる子の見方については、サッカーで将来化ける子の特徴と伸びる子の共通点でも詳しくまとめています。

反対に、トレセンへ選ばれた場合も「これでもう安心」というわけではありません。

選出後も日常の所属チームで練習し、課題と向き合って成長を続けることが大切です。

トレセンについてよくある疑問

サッカーグラウンドで、トレセンの選考や費用、練習環境について考える少年選手のイメージ

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最後に、サッカーのトレセンについて初めて調べる方が迷いやすい疑問をまとめます。地域や年度によって答えが変わる部分もあるので、制度全体の考え方として確認してください。

サッカーのトレセンに関するよくある質問(FAQ)

Q1. トレセンはサッカースクールですか?

A. 一般的なサッカースクールとは違います。トレセンは、選手を発掘・選考し、より高いレベルの指導や環境の中で育成していく仕組みです。選ばれても所属チームを辞めるわけではなく、普段は自分のチームで活動しながらトレセンへ参加します。

Q2. 一度トレセンに選ばれたら翌年も自動的に選ばれますか?

A. 全国共通で自動継続になるわけではありません。地域によっては年度途中や次のカテゴリーで再選考が行われます。一度選ばれた選手も改めて選考を受ける場合があるため、最新年度の要項を確認してください。

Q3. Jクラブの選手もトレセンに参加できますか?

A. Jクラブのアカデミー所属だから全国共通でトレセン対象外になる、という制度ではありません。トレセンの運営にはJクラブが関わる形もあり、実際の参加条件はカテゴリーや地域によって異なります。その年度の公式要項で確認するのが確実です。

Q4. GKもフィールドプレーヤーと同じ選考を受けますか?

A. 必ずしも同じではありません。地区選考でもフィールドプレーヤーとGKの推薦枠が分けられる例があり、ナショナルトレセンでもGKは専門的な選考が行われるケースがあります。GKは役割が大きく異なるため、カテゴリーごとの選考方法を確認しましょう。

Q5. ナショナルトレセンに個人で直接応募できますか?

A. 少なくとも2026年の男子U-14・U-15では、一般の選手が公開セレクションへ直接申し込む方式ではありません。日常的にトレセンで活動していることなどの参加資格があり、地域のトレセンスタッフとの協議を経て選手が選考されます。カテゴリーによって仕組みが変わる可能性があるため、最新のJFA公式情報を確認してください。

まとめ|サッカーのトレセンは選手を育てるための仕組み

サッカーのトレセンとは、将来性のある選手を発掘し、より良い指導や環境の中で一人ひとりを伸ばしていくための育成制度です。

大切なポイントをまとめると、次のようになります。

  • トレセンは選抜チームの強化ではなく「個」の育成を重視する仕組み
  • 地区・都道府県・地域・ナショナルという基本的な階層がある
  • 地区トレセンと地域トレセンは対象となる範囲が違う
  • 何年生から始まるかは全国一律ではなく地域や年度によって異なる
  • 推薦や選考会など、トレセンへ選ばれる方法も地域によって異なる
  • 選考では現在の技術だけでなく潜在力・将来性・個性なども見られる
  • 選ばれた後はトレーニング、ゲーム、レクチャーなどを行う
  • 活動回数、会場、費用は全国共通ではない
  • トレセンに選ばれても将来のプロ入りや日本代表が保証されるわけではない
  • 一度落ちても、その後の成長や再選考で評価が変わる可能性がある

周囲でトレセンに選ばれる子が出てくると、保護者として意識するのは自然なことだと思います。

ただ、トレセンは子どものサッカー人生の「合格発表」ではありません。

選ばれた子にとっては成長するための新しい環境であり、選ばれなかった子にとっても、その先の成長がなくなるわけではありません。

今どのトレセンにいるかだけでなく、そこで何を学び、普段のチームへ戻ってどう成長していくか。その視点で見ていくと、トレセンという制度との付き合い方も少し分かりやすくなるかなと思います。

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この記事を書いた人

小学生時代にプロクラブアカデミーでプレー。高校サッカーを経て、関東大学サッカー部では4年間トップチームに所属。大学卒業後はドイツ・ルクセンブルク1部・オーストラリアでプレーし、現在も社会人チームでサッカーを継続しています。自身の進路経験と、JFA・各校公式サイト・募集要項・大会情報などをもとに、サッカーを続けたい子どもと保護者が進路を選びやすいように情報を整理しています。入試・推薦・練習会・セレクション情報は年度によって変更される場合があるため、最新情報は必ず各校・各クラブの公式情報をご確認ください。
筆者の詳しい経歴や、このサイトで大切にしている情報確認の方針は、プロフィールページにまとめています。

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