サッカーのシュート速度は平均何km/h?小中高生の実測値とプロ・世界最速を解説

サッカーのシュート速度は平均何km/hかを解説する記事のアイキャッチ画像。オレンジ色の9番のユニフォームを着た少年が力強くシュートするイラスト。小中高校生の実測値と世界最速記録を紹介。
サッカー場で青いユニフォームの選手が強烈なシュートを放ち、ゴールキーパーが構える実写風画像。後方では小中高校生をイメージした選手たちもシュートしており、年代別のシュート速度を表現している。

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こんにちは。サッカー小僧の作り方!運営者のSOOOOO(そー)です。

「サッカーのシュート速度は平均何km/h?」「小学生や中学生なら、どのくらいのスピードで蹴れるの?」と気になったことはありませんか。

国内の研究では、男子サッカー選手309人の全力キックを測定し、小学生群で約72km/h、中学生群で約84km/h、高校生群で約99km/h、大学生群で約110km/hという結果が報告されています。

ただし、これらは研究に参加した選手の測定値であり、全国の小中高校生の平均速度ではありません。 普段の試合で打つシュートの平均とも異なります。

この記事では、年代別のシュート速度を研究データから紹介し、プロ選手の実測例や世界最速・ギネス記録との違い、シュートを速くするポイント、速度の測り方まで解説します。

この記事でわかること
  • 小学生・中学生・高校生・大学生のシュート速度の実測データ
  • プロ選手のシュート速度と世界最速・ギネス記録の違い
  • シュート速度を上げるフォームと練習の基本
  • スピードガンやスマホを使った速度の測り方と注意点
目次

サッカーのシュート速度は平均何km/h?年代別の実測データ

サッカーの年代別シュート速度を比較した図解。小学生約72km/h、中学生約84km/h、高校生約99km/h、大学生約110km/h。研究参加者の全力キックの測定値であり、全国平均ではない。

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サッカーのシュート速度は、年齢や競技経験、蹴り方、測定条件によって変わります。全国の選手に共通する平均値を一つの数字で示すことは難しいため、まずは国内の学術研究で実際に測定された数値を確認しましょう。

小学生・中学生・高校生・大学生のシュート速度一覧

手島貴範・角田直也による2010年の研究「発育期男子サッカー選手における下肢スイング速度がボールキック能力に及ぼす影響」では、10〜22歳の男子サッカー選手309人を対象に、ボールの速度や蹴り脚の動作を調べています。

研究に掲載された年代別のボール速度を、時速に換算すると次のようになります。

年代 研究の測定値 時速換算
小学生群 20.0m/s 約72km/h
中学生群 23.4m/s 約84km/h
高校生群 27.6m/s 約99km/h
大学生群 30.5m/s 約110km/h

出典:手島貴範・角田直也(2010)「発育期男子サッカー選手における下肢スイング速度がボールキック能力に及ぼす影響」Table 2。論文のm/s(秒速)を3.6倍してkm/h(時速)へ換算しています。

この表を見るときの注意点

数値は、研究参加者が全力で蹴った際の測定結果を年代群ごとに平均したものです。全国の小学生・中学生・高校生の平均シュート速度を示すものではありません。 また、試合中のすべてのシュートを測った平均値でもありません。

表では年代が上がるにつれてボール速度が大きくなっていますが、この数字だけで個人のサッカー能力を判断することはできません。

研究の測定条件と「平均速度」の正しい意味

シュート速度を比較するうえで、数値と同じくらい重要なのが測定条件です。

この研究では、選手が利き足で最大努力のインステップキックを行い、そのボール速度をスピードガンで測定しています。インステップキックとは、主に足の甲を使ってボールを蹴る方法です。

主な測定条件は次のとおりです。

  • 対象は10〜22歳の男子サッカー選手309人
  • 利き足で全力のインステップキックを実施
  • 助走距離は選手が自由に決定
  • スピードガンでボール速度を測定
  • 各選手が3回蹴り、最も速かった数値を採用
  • 小学生は4号球、中学生以上は5号球を使用

つまり、表にある約72km/hや約99km/hは、各選手が全力で3回蹴ったうちの最高速度を、年代群ごとに平均した数値です。

さらに、小学生と中学生以上では使用したボールの号数も違います。自分のシュート速度と比較するときは、年齢だけでなく、こうした条件の違いにも注意する必要があります。

小学生・中学生・高校生でシュート速度が変わる理由

サッカー場で小学生・中学生・高校生の選手がそれぞれシュート練習をする実写風画像。成長による体格や筋力、キックフォームの違いを表現している。

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年代別の測定結果に差があるのは、体格や筋力の発達だけが理由ではありません。ボールを蹴る動作や技術の違いも関係しています。

成長による体格・筋力・キック動作の違い

子どもは成長するにつれて、身長や体重、筋力、身体を動かす能力が変化します。サッカーのキックでも、こうした発育がボール速度に関係すると考えられます。

手島・角田の研究では、蹴り脚を振る速さ(スイング速度)と、蹴り出されたボールの速度との間に関連が認められました。

また、ボール速度は12〜15歳の間などで大きく変化していることも報告されています。

一方で、研究では、蹴り脚のスイング速度だけでボール速度を説明できないことも指摘されています。

高校生群と大学生群ではスイング速度に統計的に明確な差が認められなかった一方、ボール速度には差がありました。これは、足を速く振ることに加えて、ボールへ力を伝える技術も重要であることを示唆しています。

シュート速度は筋力だけでは決まらない

身体の成長、蹴り脚の動作、ボールへの当て方など、複数の要素が関係します。足を強く振ることだけを意識するより、安定したフォームでボールを蹴る技術も大切です。

なお、この研究は異なる年代の選手を比較したものです。同じ子どもを小学生から大学生まで追跡した結果ではないため、すべての選手が表と同じように速度を伸ばすとは限りません。

時速100kmのシュートは速い?年代別の考え方

シュート速度が100km/hと聞くと、かなり速い印象を受けるかもしれません。

先ほどの国内研究では、高校生群の測定値の平均が約99km/hでした。この結果を見ると、時速100kmは研究対象の高校生群の全力キックに近い数値です。

ただし、100km/hを超えれば必ず速い、超えなければ遅いという全国共通の基準はありません。

例えば、同じ100km/hでも、小学生が4号球で蹴った場合と、高校生が5号球で蹴った場合では条件が異なります。スピードガンで測定したのか、動画から計算したのかによっても、結果の比較には注意が必要です。

さらに、サッカーの試合ではシュート速度だけでなく、コース、タイミング、相手の位置、正確性なども得点に影響します。

時速100kmを一つの目標にすることはできますが、その数字だけでシュートの良し悪しを決める必要はありません。

プロサッカー選手のシュート速度はどれくらい?

Jリーグの試合をイメージした実写風画像。赤いユニフォームの9番の選手が強烈なシュートを放ち、白いユニフォームの4番が追走。緑のユニフォームのGKがゴール前で構えている。

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プロサッカー選手には、時速120kmを超えるシュートの公式記録もあります。

プロ選手の平均シュート速度は一律に決められない

「プロのシュートは平均何km/hなのか」という疑問に対して、すべてのプロ選手に当てはまる一つの平均値を示すことはできません。

シュート速度は、全力で蹴ったのか、試合中に素早く合わせたのか、どのようなボールを蹴ったのかによって変わるためです。

例えば、ペナルティーエリア外から思い切り蹴るミドルシュートと、ゴール前で相手のパスに合わせるシュートでは、求められるプレーも異なります。

また、国内研究の大学生群で確認された約110km/hは、大学生の研究参加者の測定結果です。これをそのまま「プロの平均シュート速度」とすることはできません。

公式に確認できるプロの高速シュート実例

公式記録の例として、ドイツ・ブンデスリーガでは、リロイ・サネのシュート速度が129.9km/hと紹介されています。

サネは2024-25シーズン第17節のバイエルン・ミュンヘン対ホッフェンハイム戦で、時速129.9kmのシュートを決めました。

ブンデスリーガ公式サイトでは、このゴールを「得点になったシュートの最速記録」として掲載しています。

出典:ブンデスリーガ公式「Bundesliga records: goals, titles, attendances for players and clubs」

ただし、この129.9km/hはブンデスリーガの特定カテゴリーの記録です。世界中のプロ選手の平均速度でも、サッカー史上あらゆるシュートを含めた最速記録でもありません。

このように、記録を見る際は「何km/hだったか」だけでなく、「どの大会の、どの条件の記録なのか」まで確認することが大切です。

サッカーの世界最速シュートは何km/h?ギネス記録との違い

サッカーの世界最速シュート記録を比較した図解。ギネス認定の最速キック129km/h、イングランド1部リーグ最速シュート183km/h、ロニー・ヘベションの報道に基づく推算値約211〜212km/hの違いを解説。

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サッカーの世界最速シュートを調べると、129km/h、183km/h、約211km/hなど、異なる数値が見つかります。

これは、記録の種類や測定方法が同じではないためです。特にギネス世界記録には、条件の異なる複数のカテゴリーがあります。

ギネスの「最速のサッカーキック」は129km/h

ギネス世界記録の「Fastest football kick(最速のサッカーキック)」には、129km/hという記録が掲載されています。

記録保持者はスペインのフランシスコ・ハビエル・ガラン・マリン(Francisco Javier Galan Marin)です。

2001年10月29日、スペイン・マドリードのテレビ番組スタジオで達成した記録として登録されています。

出典:ギネス世界記録公式「Fastest football kick」

これは「最速のサッカーキック」の記録であり、プロの公式戦を含むあらゆるシュートの世界最高速度を意味するものではありません。

イングランド1部リーグの最速シュートは183km/h

ギネス世界記録には、イングランドのトップリーグで記録されたシュート速度として、183km/hも掲載されています。

記録したのは、当時シェフィールド・ウェンズデイに所属していたデビッド・ハースト(David Hirst)です。

1996年9月16日のアーセナル戦で放ったシュートが、時速183kmを記録しました。ボールは約13.5mの距離からクロスバーに当たったと説明されています。

出典:ギネス世界記録公式「Fastest shot on goal in English top division football (soccer)」

129km/hの「最速のサッカーキック」とは別カテゴリーの記録であり、一方が他方を更新したという意味ではありません。

約211km/hとされるロニーのシュートは公式記録?

サッカーの最速シュートとして、ブラジル人選手ロニー・ヘベション(Ronny Heberson)の約211km/hという数字が紹介されることがあります。

これは、2006年11月にポルトガルのスポルティングCP所属時代、ナヴァル戦で決めた直接フリーキックに関するものです。

当時のポルトガル紙「Record」は、ボールが約16.5mを約0.28秒で移動したという数値を基に、シュート速度を報じました。

ただし、16.5mを0.28秒で移動したと仮定して計算すると、区間平均速度は約212km/hです。当時の記事では約222km/hとも報じられており、計算値との食い違いも指摘されています。

出典:Record(2006年11月28日)/Voetbal International(2006年11月28日)

「211km/h=公式の世界最速」とは言えない

ロニーのシュートは非常に強烈な一撃として知られていますが、約211〜212km/hという数値は測定条件が十分に確認された公式実測値ではありません。ギネスに登録された129km/h・183km/hとは区別してください。

ここまでに紹介した記録の違いを整理すると、次のようになります。

選手 速度 記録の種類
F. J. ガラン・マリン 129km/h ギネス「最速のサッカーキック」
デビッド・ハースト 183km/h ギネス「イングランド1部リーグ最速シュート」
ロニー・ヘベション 約211〜212km/h 当時の報道を基にした推算値

この表は世界最速ランキングではありません。記録カテゴリーや測定条件の異なる数値を、違いが分かるように並べたものです。

シュート速度を速くするには?フォームと練習の基本

サッカー場で青いユニフォームの10番を着た少年が、コーチの指導を受けながらシュート練習をする実写風画像。インステップキックのフォームや軸足の使い方を確認している。

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シュート速度を上げたい場合、力任せに蹴るだけでなく、蹴り脚の動作やボールへの当て方を見直すことが大切です。

インステップキックとボールへの当て方

強いシュートを蹴る際によく使われるのが、足の甲を使うインステップキックです。

インステップキックでは、蹴り脚を振る動きに加えて、足のどこでボールを捉えるか、インパクト時に足首が安定しているかなどが関係します。

手島・角田の研究でも、蹴り脚のスイング速度とボール速度の関連が示されています。また、先行研究を踏まえ、足関節の固定やボールへの当て方が重要であることにも触れています。

練習では、次の点を確認してみましょう。

  • 蹴る瞬間に足首が大きくぐらついていないか
  • 足の甲でボールを安定して捉えられているか
  • 蹴り終わるまで身体のバランスを保てているか
  • 強く蹴ろうとしてフォームが崩れていないか

強く振ったつもりでも、ボールにうまく力が伝わらなければ、思ったほど速度が出ないことがあります。

まずは無理のない強さで、安定したキックを繰り返すことから始めましょう。

軸足・体幹・体重移動を意識する

軸足は、ボールを蹴るときに身体を支える足です。踏み込みが不安定だと、蹴る瞬間に身体が左右へぶれたり、狙った方向へ力を伝えにくくなったりします。

日本サッカー協会(JFA)の「フィジカルフィットネスプロジェクト」でも、チューブを用いたシュート改善のトレーニングが紹介されています。

その中では、体幹を安定させ、前方へ体重移動できるようにすることを重視しています。単に筋力を高めるためではなく、シュート動作の改善を目的とした内容です。

出典:JFA「フィジカルフィットネスプロジェクト トレーニング例」

自分のフォームを確認する場合は、軸足を踏み込んだときに身体が横へ流れていないか、蹴り終わるまで自然に動けているかを見てみましょう。

なお、JFAが紹介するチューブトレーニングには適切な負荷設定や指導が必要です。小学生が自己判断で強い負荷をかけて行う必要はありません。

小学生は速度だけでなく正確さと休養も大切

小学生がシュートを練習するときは、速度だけを目標にする必要はありません。

例えば、ゴールの左右へ蹴り分ける、動いているボールを正確に捉える、相手の位置を見てシュートを選ぶといった技術も大切です。

同じ速度のシュートでも、キーパーの正面へ蹴る場合と、届きにくいコースへ蹴る場合では、得点につながる可能性が変わります。

また、試合中は必ず利き足で蹴れるとは限りません。逆足でも近い距離から正確に蹴れるようになると、シュートを選べる場面が増えます。

逆足の基本から練習したい場合は、小学生向けのサッカーの逆足練習方法も参考にしてください。

強いシュートを何本も蹴り続ければ、必ず速度が上がるわけではありません。疲れてフォームが崩れてきたときは、練習内容を見直すことも必要です。

特に成長期は身体の発達に個人差があります。足や膝、股関節などに痛みがある場合は無理をせず、練習を中止してください。

普段の練習量や休養については、サッカーが上手い子の練習量と小学生の休養の考え方でも詳しく解説しています。

速いシュートと良いシュートは必ずしも同じではない

速度を高める練習とあわせて、狙ったコースに蹴る技術、相手を見て判断する力も磨いていきましょう。速さだけでなく、試合で使えるシュートを増やすことが大切です。

サッカーのシュート速度を測る方法

サッカーのシュート速度の測り方を比較した図解。スピードガンはボール速度を直接測定し、スマホのスロー動画は距離÷時間×3.6で平均速度を概算する方法で、それぞれの違いと注意点をまとめている。

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シュート速度は、専用の測定器を使う方法のほか、動画からおおよその速度を計算する方法もあります。

ただし、測定方法によって数値の意味や精度が異なります。自分の記録を比較する場合は、できるだけ同じ条件で測りましょう。

スピードガンで測る方法

シュート速度の測定によく使われるのが、レーダー式のスピードガンです。

スピードガンは、レーダーの反射などを利用して、対象物の動く速さを測定します。サッカーではボールへ向けて使用し、キックしたときの速度を確認します。

先ほど紹介した手島・角田の研究でも、スピードガンが使われています。

測定するときは、特に次の点に注意してください。

  • 測定器の仕様に合った距離・角度で使用する
  • ボールの進行方向と測定方向が大きくずれないようにする
  • 人にボールが当たらないよう安全な場所を確保する
  • 同じボール・助走条件で複数回測定する
  • 最高速度と複数回の平均速度を分けて記録する

スピードガンは、設置角度がずれると速度を正しく測定しにくくなる場合があります。また、機種によって測定可能な距離や速度範囲も異なります。

使用するときは、必ずその測定器の取扱説明書に従ってください。

スマホのスロー動画から概算する方法

専用のスピードガンがない場合は、スマートフォンで撮影した動画から、ボールの平均速度をおおよそ計算する方法があります。

基本となる計算式は次のとおりです。

速度の計算式

速度(km/h)=移動距離(m)÷移動時間(秒)×3.6

例えば、ボールが10m進むのに0.4秒かかった場合、計算上の区間平均速度は90km/hです。

実際に計算する際は、移動した距離を測り、動画からボールの移動にかかった時間を確認します。

ただし、この方法にはいくつかの注意点があります。

動画のフレームレート(1秒間に記録する画像の枚数)が低いと、蹴った瞬間やボールが目標地点を通過した瞬間を正確に判断しにくくなります。

さらに、カメラが斜めに設置されていると、映像上の距離と実際の移動距離に差が生じます。ボールは飛んでいる間に減速することもあるため、計算結果がキック直後の速度と一致するとは限りません。

スマホ動画で求められるのは、あくまで一定区間を移動した平均速度の概算です。 スピードガンによる実測値と同じものとして扱わないようにしましょう。

シュート速度を比較するときの注意点

測定結果を比較するときは、速度の数字だけでなく、その数値がどのように測られたかを確認することが大切です。

測定方法 分かること 主な注意点
スピードガン 機器の仕様に基づくボール速度 測定角度・距離・機種による違い
スマホのスロー動画 一定区間の平均速度の概算 撮影角度・時間・距離の誤差
専用センサーを使う方法 製品の仕様に応じた速度や動作データ ボール速度を直接測るのか、動作から推定するのかの確認

例えば、足に装着するセンサーで蹴り脚の速度を測る場合、その数値はボール自体の速度と同じではありません。専用センサーを使うときも、測定対象を確認する必要があります。

また、シュート速度を比較する際は、次のような条件もそろえておきましょう。

  • ボールの号数や種類
  • ボールの空気圧
  • 静止球か、動いているボールか
  • 助走の有無や長さ
  • 測定器の種類と設置位置
  • 何回蹴ったうちの記録なのか
  • キック直後の速度か、一定区間の平均速度か

サッカーボールの空気圧も、測定条件をそろえる際に確認したい項目です。空気圧の確認方法やメーカー推奨値については、サッカーボールの空気圧の公式規定と正しい測り方で解説しています。

自分の成長を確かめるために測定するなら、全国平均と比べることだけを目的にするのではなく、同じ条件で測定した以前の自分の記録と比較する方法もあります。

サッカーのシュート速度に関するよくある質問

最後に、シュート速度についてよくある疑問をまとめます。

Q1. サッカーのシュート速度の平均は何km/hですか?

A. 年代や測定条件によって異なります。国内研究では、男子サッカー選手の全力キックについて、小学生群約72km/h、中学生群約84km/h、高校生群約99km/h、大学生群約110km/hという結果が報告されています。ただし、全国平均ではなく、研究参加者の測定値です。

Q2. 小学生のシュート速度が100km/hなら速いですか?

A. 紹介した国内研究の小学生群の平均測定値は約72km/hなので、同じような条件で100km/hを記録したなら、その研究値を上回ります。ただし、ボールの号数や測定方法によって条件が異なるため、全国共通の速さの基準とは言えません。

Q3. 高校生のシュート速度は何km/hですか?

A. 紹介した国内研究では、高校生群の全力インステップキックは平均約99km/hでした。全国平均ではなく、研究参加者の測定値です。

Q4. サッカーの世界最速シュートは何km/hですか?

A. 記録カテゴリーによって異なります。ギネス公式には「最速のサッカーキック」として129km/h、「イングランド1部リーグ最速シュート」として183km/hが掲載されています。異なる条件の記録なので、どちらか一方をすべてのシュートを含む世界最速と断定することはできません。

Q5. 時速211km/hのシュートはギネス記録ですか?

A. ギネス認定記録としては確認できません。ロニー・ヘベションの約211〜212km/hという数値は、2006年のフリーキックについて報道された距離と所要時間を基にした推算値です。公式に測定された世界記録とは区別する必要があります。

Q6. シュート速度はスマートフォンで測れますか?

A. スマホで撮影した動画から、一定区間を移動したボールの平均速度を概算することはできます。ただし、撮影角度や時間の読み取りなどで誤差が生じます。スピードガンによる測定値やキック直後の最高速度と同じものではありません。

まとめ|シュート速度は数値と測定条件をセットで確認しよう

サッカーのシュート速度は、年齢や身体の発達、蹴り方、測定条件によって変わります。

国内の研究では、小学生群約72km/h、中学生群約84km/h、高校生群約99km/h、大学生群約110km/hという測定結果が報告されています。ただし、これらは研究参加者の全力キックの測定値であり、全国平均ではありません。

また、プロの高速シュートには公式記録がある一方、世界最速として紹介される数値には、ギネス記録と報道に基づく推算値が混在しています。数字を見るときは、記録の種類や測定方法まで確認することが大切です。

シュートを速くしたい場合は、筋力だけに注目するのではなく、安定したフォームやボールへの当て方も意識しましょう。

特に小中学生は、周囲の選手との速度比較だけにこだわる必要はありません。速さに加えて、狙ったコースへ正確に蹴る技術や、試合でシュートを打つ判断力も伸ばしていくことが大切です。

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この記事を書いた人

小学生時代にプロクラブアカデミーでプレー。高校サッカーを経て、関東大学サッカー部では4年間トップチームに所属。大学卒業後はドイツ・ルクセンブルク1部・オーストラリアでプレーし、現在も社会人チームでサッカーを継続しています。自身の進路経験と、JFA・各校公式サイト・募集要項・大会情報などをもとに、サッカーを続けたい子どもと保護者が進路を選びやすいように情報を整理しています。入試・推薦・練習会・セレクション情報は年度によって変更される場合があるため、最新情報は必ず各校・各クラブの公式情報をご確認ください。
筆者の詳しい経歴や、このサイトで大切にしている情報確認の方針は、プロフィールページにまとめています。

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