サッカーのファウルとは?判定基準・反則の種類と正当な接触の違い

サッカーのファウルとは何かを解説する記事のアイキャッチ画像。青10番と白6番の選手がボールを奪い合い、背後で主審がプレーを見守る場面。ファウルの判定基準・反則の種類・正当な接触を紹介。
サッカーの試合で、青いユニフォームの7番と白い4番が肩を寄せ合いながらボールを奪い合う場面。身体的接触を伴う競り合いとファウルの判定基準を解説するイメージ。

サッカー小僧の作り方! イメージ

こんにちは。サッカー小僧の作り方!運営者のSOOOOO(そー)です。

サッカーの試合を見ていると、「相手とぶつかったのに、どうしてファウルにならないの?」「ボールに先に触ったのに、なぜ反則なの?」と疑問に思うことはありませんか。

相手が倒れても試合が続くことがあれば、ほとんど接触していないように見えるプレーで笛が鳴ることもあります。

サッカーのファウルは、相手との接触や転倒の有無だけで決まるものではなく、プレーの方法や強さ、タイミングなどを踏まえて判定されます。

また、正当な身体の競り合いは認められる一方で、相手に接触していなくても反則になる場合があります。

この記事では、JFA(日本サッカー協会)の2026/27競技規則に基づき、ファウルの種類や判定基準、正当なチャージとボールシールドの違いを初心者にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • サッカーのファウルの意味と主な反則の種類
  • 接触がファウルになる・ならない判定基準
  • 直接・間接フリーキックやカードとの関係
  • 小学生の8人制サッカーで知っておきたいルール
目次

サッカーのファウルとは?反則の意味と基本

サッカーの試合で、白4番との競り合いの後に青7番が芝生に座り込み、黒い審判服の主審が笛を吹いてプレーを止める場面。ファウルによる試合中断を表したイメージ。

サッカー小僧の作り方! イメージ

サッカーのファウルとは、相手への不正な接触や危険な方法でのプレーなど、競技規則で反則とされる行為のことです。ただし、身体がぶつかったという理由だけで、すべての接触が反則になるわけではありません。

ファウルはルールに反するプレー|接触だけでは決まらない

サッカーでは、ボールを奪い合う際に相手選手と身体が接触することがあります。

例えば、2人の選手が同じボールを追いかけ、肩を寄せ合いながら競り合う場面です。接触があっても、正当な方法で行われていればファウルにはなりません。

一方で、相手を強く押す、足を引っかける、危険な方法でタックルするといったプレーは、反則になる可能性があります。

ファウルや不正行為について定めているのが、JFA「サッカー競技規則2026/27」の第12条です。

主審は競技規則に基づき、プレーの状況を確認して判定します。

ファウルを理解するうえで大切なのは、「接触したか」だけでなく、「どのような方法でプレーしたか」を考えることです。

また、危険な方法でのプレーや接触を伴わない進路妨害など、身体が触れていなくても反則になる場合があります。

なお、競技規則第12条にはファウルだけでなく、警告や退場の対象となる「不正行為」も定められています。すべての不正行為が身体的なファウルに当たるわけではありません。

「ファウル」と「ファール」の違い

「ファウル」と「ファール」は、日常的には同じ反則を指して使われています。

ただし、JFA公式サッカー用語集では「ファウル」が推奨されており、「ファール」は推奨表記ではありません。

そのため、本記事では正式な表記に合わせて「ファウル」に統一します。

サッカーのファウルの種類|代表的な反則を一覧で確認

サッカーには、さまざまな種類のファウルがあります。まずは競技規則第12条をもとに、直接フリーキックと間接フリーキックの対象となる代表的な反則を整理しましょう。

直接フリーキックになる主な反則

直接フリーキックとは、キックしたボールが相手ゴールに直接入れば得点になる再開方法です。

相手を不用意にチャージしたり、無謀なタックルをしたりする行為は、直接フリーキックの対象になります。

代表的な反則を一覧にまとめました。

主な反則 どのようなプレーか 注意したいポイント
チャージ 身体を使って相手に当たる 方法や強さによって反則になる
飛びかかる 相手に向かって飛びかかる 危険な飛び込みに注意
蹴る・蹴ろうとする 相手を蹴る、または蹴ろうとする 実際に当たらなくても対象になる
押す 手や身体で相手を押す 正当な競り合いと区別する
打つ・打とうとする 相手を打つ、または打とうとする 頭突きも含まれる
タックル・チャレンジ 相手からボールを奪おうとする 足の出し方や接触の危険性を判断する
つまずかせる・つまずかせようとする 足などで相手の動きを妨げる 転倒しなくても反則になり得る
相手を押さえる 腕や手などで相手の動きを制限する ユニフォームをつかむ行為など
接触を伴う進行の妨害 身体的接触によって相手の進行を不当に妨げる 接触のない進路妨害と区別する
ハンド 競技規則に違反して手や腕でボールを扱う 手や腕に当たれば必ず反則ではない

ここで注意したいのは、すべての反則を同じ条件で判断するわけではないという点です。

チャージ、飛びかかる、蹴る、押す、打つ、タックル、つまずかせるといった行為は、主審が「不用意」「無謀」「過剰な力」のいずれかで行われたと判断した場合に反則となります。

一方、相手を押さえる行為やハンドの反則などは、それぞれ競技規則に定められた条件に基づいて判断されます。

なお、直接フリーキックの対象となる反則には、実際の接触がなくても成立するものがあります。例えば、相手を蹴ろうとする行為が該当する場合です。

間接フリーキックになる主な反則

間接フリーキックとは、キックしたボールがそのまま相手ゴールに入っても得点にならず、得点には原則として別の選手がボールに触れる必要がある再開方法です。

代表的な反則には、次のようなものがあります。

  • 危険な方法でのプレー:相手などを負傷させるおそれのある方法でボールをプレーしようとする行為
  • 接触を伴わない進路妨害:ボールが両選手のプレーできる距離にないとき、相手の進路に入り込んで不当に妨げる行為
  • ゴールキーパーのボール放出を妨げる行為:ゴールキーパーが手からボールを放すのを妨害することなど
  • 特定のゴールキーパーの反則:味方から意図的に足で蹴られたボールを、一定の例外を除き、自分のペナルティーエリア内で手や腕で扱う行為など

例えば、相手選手の顔の近くで足を高く上げた結果、相手が負傷を恐れてボールをプレーできなくなる場合は、危険な方法でのプレーに該当する可能性があります。

ただし、危険なプレーで相手と身体的接触が生じた場合は、反則の性質に応じて直接フリーキックなどで罰せられることがあります。

また、2026/27競技規則では、ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内でボールを手や腕で8秒を超えて保持した場合、相手チームのコーナーキックになります。以前の「6秒を超えたら間接フリーキック」という説明とは異なるため注意してください。

ハンドやオフサイドとの違い

ハンドも、サッカーの競技規則に定められた反則の一つです。

ただし、選手の手や腕にボールが触れたという事実だけでは、ハンドの反則とは決まりません。

意図的に手や腕でボールに触れたか、手や腕によって身体を不自然に大きくしたかなど、競技規則に定められた条件から判断されます。

一方、オフサイドは競技規則第11条で定められている反則です。オフサイドポジションにいるだけで反則になるわけではなく、プレーへの関与などによって判断されます。

つまり、サッカーの反則には身体的な接触ファウル以外にも種類があり、すべてを同じ基準で判断するわけではありません。

ファウルの判定基準|正当な接触と反則はどこが違う?

サッカーのファウル判定基準を比較した図解。左は青7番と白4番が肩を自然に接触させて競り合う場面、右は白4番が腕を伸ばして青7番の背中を押す場面。接触の方法・強さ・タイミングによる判定の違いを解説。

サッカー小僧の作り方! イメージ

ここからは、試合中に判断が分かれやすい身体的接触を詳しく見ていきます。正当な競り合いとファウルの違いを理解するには、相手との位置関係や身体の使い方、接触の強さなどが重要です。

肩と肩のチャージはどこまで認められる?

サッカーでは、相手と肩を寄せ合ってボールを奪い合うことがあります。

このような身体を使った競り合いを「チャージ」といいます。

肩と肩が接触しただけで、必ずファウルになるわけではありません。

例えば、ボールをプレーできる距離で並走している2人の選手が、必要以上の力を使わずに肩や身体を寄せ合って競り合う行為は、正当なプレーとして認められる場合があります。

一方で、同じように肩が当たっていても、次のような状況では反則になる可能性があります。

  • 相手を必要以上の力で突き飛ばす
  • ボールを奪う競り合いとは異なる形で、無謀に身体をぶつける
  • 相手の安全を脅かすほど強いチャージをする
  • 身体を寄せるのではなく、腕などで相手を不当に押しのける

ここで重要なのは、肩が接触した場所だけを見て判断しないことです。

例えば、横に並んで自然に競り合う場面と、相手に向かって勢いよく突進する場面では、プレーの性質が異なります。

また、肩と肩の接触であっても、不用意、無謀、または過剰な力を伴うチャージは反則になります。

正当なチャージかどうかは、肩が触れたという事実だけではなく、ボールとの位置関係、接触の方法、強さ、タイミングなどを踏まえて判断されます。

手や腕で押す・つかむプレーは反則?

相手を手や腕で押したり、つかんだりする行為も、ファウルの判断で重要なポイントです。

例えば、ボールを追いかけている相手のユニフォームをつかみ、走る速度を落とさせる行為は、相手を押さえる反則に該当します。

また、腕を伸ばして相手を押しのける行為も、状況によっては「押す」反則になります。

一方で、走ったりバランスを取ったりする際に腕が自然に動き、相手に軽く触れることもあります。そのため、腕が相手に触れたという理由だけで、すべてをファウルと判断することはできません。

違いを考えるときは、次の点に注目してください。

  • 腕を使って相手を押しのけていないか
  • ユニフォームや身体をつかんで動きを制限していないか
  • 身体の自然な動きによる接触なのか
  • 相手の進行を不当に妨げていないか

身体を寄せて正当に競り合うことと、腕を使って相手の動きを不当に制限することは別のプレーです。

特に守備の場面では、ボールを奪いたい気持ちから相手を手で止めようとしないことが大切です。

相手が倒れても必ずファウルとは限らない

サッカーを観戦していると、選手が倒れたのに主審が笛を吹かず、試合がそのまま続くことがあります。

その理由の一つは、転倒したという事実だけでは、反則が成立したとは限らないからです。

例えば、次のようなケースが考えられます。

  • 正当な身体の競り合いの中で、一方の選手がバランスを崩した
  • 相手との接触はあったものの、反則と判断されるプレーではなかった
  • 選手が自分の足を滑らせて転倒した

このような場合は、選手が倒れてもプレーが続くことがあります。

反対に、相手が倒れなかったとしても、不用意な蹴りや押す行為などがあればファウルになる可能性があります。

また、危険な方法でのプレーのように、身体が接触していなくても反則になるケースもあります。

主審は、選手が倒れたかどうかだけではなく、接触の方法やプレーの状況を踏まえて判定します。

そのため、観戦中に判定が疑問に感じられても、転倒した場面だけで誤審と決めつけることはできません。

ボールに先に触れたタックルはノーファウル?

「先にボールに触ったのだから、ファウルではない」と考える人もいるかもしれません。

しかし、ボールに先に触れたことだけで、タックルが正当だったと確定するわけではありません。

例えば、ボールに触れた後の足の動きが相手に危険な接触を引き起こした場合、タックル全体の方法や強さが判断の対象になります。

スライディングタックルも、動作そのものが禁止されているわけではありません。正当な方法でボールを奪うプレーとして認められることがあります。

一方、無謀なタックルは警告、過剰な力を伴うタックルは退場となる場合があります。

ボールに先に触れた場合の判断や危険なスライディングについては、サッカーの「削る」と危険なタックルの違いで詳しく解説しています。

ボールを守るプレーと進路妨害|シールドはどこまでOK?

サッカーの正当なボールシールドと進路妨害を比較した図解。左は白4番が足元のボールを青7番から身体で守る場面、右は白4番がボールを追う青7番の進路へ横移動し、接触せずに妨げようとする場面。

サッカー小僧の作り方! イメージ

相手とボールの間に身体を入れて、ボールを守るプレーを「ボールシールド」といいます。正当なシールドと進路妨害を区別するうえでは、ボールがプレーできる距離にあるかどうかが重要です。

ボールをプレーできる距離なら身体を入れられる

ボールシールドとは、相手にボールを奪われないように、自分の身体を相手とボールの間に入れて守るプレーです。

例えば、相手に背中を向けながらボールを足元に置き、身体の位置を使ってボールを守る場面があります。

このようなプレーは、正当な方法で行われていれば認められます。

JFAの競技規則第12条では、ボールがプレーできる距離にあり、相手を手や身体で押さえていなければ、相手とボールの間に自分の身体を置くことは反則ではないとされています。

ここでいう「プレーできる距離」とは、その選手がボールをプレーできる範囲にあることを指します。

例えば、足を伸ばせばボールに触れられる位置で身体を使って守る場合と、ボールが遠く離れているのに相手の進路をふさぐ場合では、判断が異なります。

正当なボールシールドで大切なのは、次の点です。

  • ボールが自分のプレーできる距離にある
  • 相手とボールの間に身体を入れて守る
  • 腕や手で相手を不当に押さえない
  • 身体を使う際にも危険な接触をしない

ただし、正当にボールを守っている選手も、相手から正当なチャージを受けることがあります。

ボールを守る権利があることと、相手から身体を使って競り合われないことは同じではありません。

ボールが近くにあっても、相手を押したり、つかんだりする行為まで認められるわけではないのです。

ボールが遠い・進路をふさぐ・接触がある場合

ボールシールドと混同されやすいのが、相手の進行を不当に妨げるプレーです。

例えば、ボールが両選手のプレーできる距離にない状況で、相手がボールを追いかけようとしている進路に移動し、その動きを妨げるケースがあります。

このような行為は、接触を伴わない進路妨害として、間接フリーキックの対象になる場合があります。

一方、身体的接触によって相手の進行を不当に妨げた場合は、直接フリーキックの対象となります。

違いを整理すると、次のようになります。

プレーの状況 判定の考え方 再開方法
ボールがプレーできる距離にあり、正当に身体を入れる 正当なシールドとして認められる プレー続行
ボールが両選手のプレーできる距離になく、相手の進路へ入り込んで接触せずに妨げる 進路妨害の反則になり得る 間接FK
身体的接触によって相手の進行を不当に妨げる 直接FK対象の反則になり得る 直接FKまたはPK
相手の進路上にもともと位置しているだけ それだけでは反則にならない プレー続行

ここで注意したいのは、相手の前に立っていること自体は禁止されていないという点です。

競技規則では、選手にはフィールド上で自分の位置を取る権利があり、もともと相手の進路上にいることと、相手の進路へ入り込んで妨げることは区別されています。

また、接触の有無だけで、すべての判定が決まるわけではありません。まず反則が成立するかどうかを判断し、その反則の種類に応じて再開方法が決まります。

ボールシールドと進路妨害を見分けるポイントは、ボールとの距離、身体の位置、相手の動きを妨げる方法です。

正当なプレーを過度に制限することなく、不正な妨害との違いを理解しましょう。

詳しい規定は、IFAB公式競技規則第12条(英語)でも確認できます。

ファウル後はどうなる?直接・間接FKとPKの違い

サッカーの間接フリーキックとPKの場面を比較した画像。左は主審が片腕を上げ、青10番が白チームの壁に向かって間接フリーキックを蹴る準備をする場面。右は青7番がゴールキーパーと対峙してPKを蹴ろうとする場面。

サッカー小僧の作り方! イメージ

ファウルが取られると、反則の種類や場所に応じて試合が再開されます。代表的な再開方法は、直接フリーキック、間接フリーキック、ペナルティーキックです。

直接FKと間接FKの違い

直接フリーキック(直接FK)と間接フリーキック(間接FK)の大きな違いは、キックしたボールがそのまま相手ゴールに入った場合に得点になるかどうかです。

競技規則第13条に基づき、それぞれの違いをまとめました。

比較項目 直接フリーキック 間接フリーキック
再開方法 反則を受けた側がボールを蹴って再開する 反則を受けた側がボールを蹴って再開する
代表的な反則 不正なチャージ、押す、タックル、ハンドなど 危険な方法でのプレー、接触のない進路妨害など
相手ゴールへ直接得点できるか できる できない
主審のシグナル キックの方向を示す 片腕を頭上に上げる

直接フリーキックでは、ボールを蹴って相手ゴールに直接入れば得点となります。

一方、間接フリーキックからボールが誰にも触れずに相手ゴールへ直接入った場合、得点にはならず、相手チームのゴールキックになります。

間接フリーキックでは、主審が片腕を頭上に上げて合図します。このシグナルは、他の選手がボールに触れるなど、競技規則に定められた条件まで続けられます。

試合中に主審が腕を上げている場合は、間接フリーキックかどうかを見分ける目安になります。

ペナルティーエリア内の反則はすべてPK?

ペナルティーエリア内で反則が起きたからといって、すべてペナルティーキック(PK)になるわけではありません。

基本的には、守備側の選手が自分のペナルティーエリア内で直接フリーキックの対象となる反則を行った場合に、PKが与えられます。

例えば、守備側の選手が自分のペナルティーエリア内で相手を不用意に倒すタックルを行い、主審が反則と判断した場合です。

一方、間接フリーキック対象の反則であれば、同じペナルティーエリア内でも原則としてPKにはなりません。

例えば、守備側のゴールキーパーが、味方選手から意図的に足で蹴られたボールを、競技規則上の例外に該当しない状況で手で扱った場合は、間接フリーキックの対象になります。

つまり、PKかどうかを考えるときには、反則が起きた場所だけでなく、反則の種類も確認する必要があります。

アドバンテージで笛が鳴らないこともある

ファウルが起きても、主審がすぐに笛を吹かず、プレーを続けさせることがあります。

これを「アドバンテージ」といいます。

アドバンテージとは、反則を受けたチームにとってプレーを続けた方が有利だと主審が判断した場合、その利益を優先してプレーを続行させることです。

例えば、相手に押された選手がボールを失わず、そのまま得点につながるチャンスを作れる場面などが考えられます。

このとき、主審がプレーを続けさせたからといって、ファウルがなかったことになるわけではありません。

また、反則の内容によっては、次にプレーが停止したときに警告や退場の処置が行われる場合もあります。

ただし、アドバンテージが適用された場合の懲戒処置には競技規則上の条件や例外があり、必ず後からカードが出されるわけではありません。

ファウルとイエロー・レッドカードの関係

サッカーの試合中、黒い審判服の主審が青いユニフォームの8番にイエローカードを提示する場面。周囲では青10番や白4番・6番の選手が判定を見守っている。

サッカー小僧の作り方! イメージ

ファウルをしたからといって、必ずイエローカードやレッドカードが出るわけではありません。反則の内容や危険性などによって、カードが必要かどうかが判断されます。

不用意・無謀・過剰な力で判断が変わる

競技規則第12条では、チャージやタックルなどの対象となる身体的反則について、「不用意」「無謀」「過剰な力」という考え方が示されています。

それぞれの意味と懲戒処置を整理すると、次のようになります。

判断の区分 主な意味 懲戒処置
不用意 相手への注意や配慮が足りない、慎重さを欠いたプレー その身体的反則自体にはカード不要
無謀 相手への危険や結果を無視したプレー イエローカード(警告)
過剰な力 必要以上の力を使う、または相手の安全を脅かすプレー レッドカード(退場)

例えば、相手への注意が足りずに不用意なタックルをした場合は、ファウルであっても、その身体的反則自体にカードは必要ありません。

一方、相手への危険を無視した無謀なタックルには警告が必要です。さらに、過剰な力を使い、相手の安全を脅かすプレーは退場の対象になります。

ただし、この3分類は対象となる身体的反則についての判断基準であり、すべての警告・退場の判断がこの3つだけで決まるわけではありません。

ファウルでもカードなし/接触の強さ以外でカードが出る

サッカーの試合では、ファウルがあってもカードが出ない場面が数多くあります。

一方、接触の強さだけではなく、反則の内容や試合への影響によってカードが必要になる場合もあります。

例えば、次のような行為です。

  • 繰り返し反則を行う
  • 反則によって相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害・阻止する
  • 反則によって相手の決定的な得点機会を阻止する
  • 主審の判定に対して異議を示す

これらは、反則の内容や競技規則上の条件によって、警告や退場の対象になる場合があります。

また、接触プレーを伴わない不正行為でもカードが出ることがあります。

ファウルの判定と、イエロー・レッドカードを出すかどうかは、関連していますが別の判断です。

警告と退場の具体的な条件については、サッカーのレッドカードとイエローカードの違いで詳しく解説しています。

なお、同じ試合で2枚目の警告を受けた場合は退場となります。大会を通じた累積警告との違いも含めて知りたい方は、イエローカードは何枚で退場になる?も参考にしてください。

小学生の8人制サッカーもファウルの基準は同じ?

小学生の8人制サッカーの試合で、青10番の選手が白5番とボールを競り合う場面。周囲の選手が守備に入り、黒い審判服の主審がプレーを見守っている。

サッカー小僧の作り方! イメージ

小学生年代では、11人制ではなく8人制サッカーで試合を行うことが多くあります。8人制にも独自の規定がありますが、ファウルに関する基本的な考え方は11人制と共通しています。

基本は11人制の判定の考え方を使う

JFAの8人制サッカー競技規則は、11人制のサッカー競技規則を基礎として作られています。

8人制の競技規則で修正されていない部分には、11人制の競技規則が適用されます。

そのため、小学生の試合だからといって、身体的接触がすべて禁止されるわけではありません。

正当な肩の競り合いやボールを守るプレーは、基本的に認められます。

一方、不用意なチャージや無謀なタックル、過剰な力を伴うプレーなどは反則の対象になります。

つまり、小学生の8人制サッカーでも、正当な接触と不正な接触を区別する基本的な考え方は共通しています。

ただし、子どもの試合では安全への配慮が特に大切です。ボールを奪うことだけを優先せず、相手を押さえたり、危険な体勢で飛び込んだりしないようにしましょう。

守備での身体の使い方や基本的な考え方を知りたい場合は、少年サッカーでディフェンスを任せられる子の特徴と守り方も参考になります。

8人制の違いと試合ごとの大会規定

8人制サッカーでは、11人制と異なる独自の規定も設けられています。

例えば、JFAが公開している8人制サッカー競技規則では、次のような違いがあります。

  • フリーキック時の距離:相手選手は、ボールがインプレーになるまで7m以上離れる
  • 退場後の人数:退場を命じられた選手に代わる競技者を補充できる
  • 大会ごとの規定:競技規則で認められた範囲で、大会や試合ごとに変更できる項目がある

特にフリーキック時の相手選手との距離は、11人制の基本となる9.15mとは異なります。

また、8人制では退場した選手の代わりを補充できるため、退場後の人数の扱いにも違いがあります。

ただし、実際の試合で適用される内容は、大会要項や大会ごとの規定も確認する必要があります。

詳細は、JFA「8人制サッカー競技規則」(PDF)で確認できます。

なお、この8人制の公式資料は、11人制の2026/27競技規則とは別の文書です。確認する際は、11人制の最新規則と8人制独自の規定を区別しましょう。

サッカーのファウルに関するよくある質問

最後に、ファウルの判定について、初心者や少年サッカーの保護者から疑問に思われやすいポイントをまとめます。

Q1.相手に触れていなくてもファウルになりますか?

はい。危険な方法でのプレーや、身体的接触を伴わずに相手の進行を不当に妨げる行為などは、反則になる場合があります。身体が接触しているかどうかだけで判断するわけではありません。

Q2.ボールに先に触っていてもファウルになりますか?

はい。ボールに先に触れたことだけでノーファウルとは決まりません。タックルやチャレンジの方法、接触の強さ、相手への危険性などを踏まえて判断されます。

Q3.ファウルがあっても審判が笛を吹かないことはありますか?

あります。反則を受けたチームに有利な状況が続く場合、主審がアドバンテージを適用してプレーを続けさせることがあります。笛が鳴らないことと、反則が存在しないことは必ずしも同じではありません。

Q4.小学生の試合でも肩と肩で競り合ってよいですか?

はい。正当な身体的接触は、小学生の8人制サッカーでも基本的に認められます。ただし、不用意、無謀、または過剰な力によるチャージは反則になり得ます。大会ごとの規定にも注意してください。

まとめ|ファウルの判定は接触の状況と方法で決まる

サッカーのファウルとは、相手への不正な接触や危険な方法でのプレーなど、競技規則で反則とされる行為のことです。

ただし、身体的接触そのものが禁止されているわけではありません。相手と肩を寄せ合って競り合うことや、身体を使ってボールを守ることは、正当な方法で行われていれば認められます。

一方、相手を不当に押したり、危険なタックルをしたりする行為は、ファウルになる可能性があります。

大切なのは、接触や転倒の有無だけでなく、プレーの方法、強さ、タイミング、ボールとの位置関係などを踏まえて判断することです。

また、ファウルをしたからといって必ずカードが出るわけではなく、反則の内容や危険性などによって懲戒処置も変わります。

小学生の8人制サッカーでも、正当な接触と不正な接触を区別する基本的な考え方は共通しています。

選手も保護者もファウルの基準を正しく理解し、安全でフェアなプレーを大切にしていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

小学生時代にプロクラブアカデミーでプレー。高校サッカーを経て、関東大学サッカー部では4年間トップチームに所属。大学卒業後はドイツ・ルクセンブルク1部・オーストラリアでプレーし、現在も社会人チームでサッカーを継続しています。自身の進路経験と、JFA・各校公式サイト・募集要項・大会情報などをもとに、サッカーを続けたい子どもと保護者が進路を選びやすいように情報を整理しています。入試・推薦・練習会・セレクション情報は年度によって変更される場合があるため、最新情報は必ず各校・各クラブの公式情報をご確認ください。
筆者の詳しい経歴や、このサイトで大切にしている情報確認の方針は、プロフィールページにまとめています。

目次