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こんにちは。サッカー小僧の作り方!運営者のSOOOOO(そー)です。
「ロングキックを思い切り蹴っても遠くへ飛ばない」「ボールが浮かずに地面を転がってしまう」「高く上がるのに距離が出ない」と悩んでいませんか。
サッカーのロングキックを遠くへ飛ばすには、力いっぱい蹴るだけでなく、軸足の位置・ボールに当てる足の部分・身体の使い方を整え、安定してミートすることが大切です。
この記事では、ロングキックの基本的な蹴り方を5ステップで説明し、ボールの飛び方から考えられる原因と改善方法、初心者や小学生でも取り組める練習方法を紹介します。
- ロングキックの基本的な蹴り方と足の使い方
- 軸足・当てる場所・フォームのポイント
- ボールが飛ばない5つの原因と改善方法
- 小学生・初心者向けの練習方法
ロングキックとは?遠くへ飛ばすキックの基本
ロングキックとは、ボールを比較的長い距離へ蹴り出す技術のことです。味方への長いパスやサイドチェンジ、守備時のクリアなど、さまざまな場面で使われます。
まずは、代表的なキックの種類と、蹴る前に意識したいポイントを確認しましょう。
インステップとインフロントの違い

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ロングキックでは、主にインステップキックやインフロントキックが使われます。
この2つは、ボールに当てる足の部分が異なります。
| 比較項目 | インステップキック | インフロントキック |
|---|---|---|
| 足の接触面 | 足の甲 | 足の甲の内側 |
| 主な特徴 | 強いボールを蹴りやすい | 浮かせるキックや斜め方向へのキックに使いやすい |
| 使用場面の例 | 強いロングパス、シュート、クリア | 浮き球のロングパス、サイドチェンジ、クロス |
| 意識すること | 足の甲で安定してボールをとらえる | 足の甲の内側を使い、足の向きと接触位置を整える |
インステップキックは、足の甲を使ってボールをとらえる蹴り方です。強いボールを蹴り出しやすく、ロングキック以外にシュートでも使われます。
一方、インフロントキックは、足の甲の内側を使う蹴り方です。ボールを浮かせたいときや、味方のいる場所へ斜めに送る場面などで使われます。
ただし、インステップなら必ず低い弾道、インフロントなら必ず高い弾道になるわけではありません。
ボールの高さや回転は、足の接触面だけでなく、ボールのどこに当てるか、足の向き、蹴り足の動きなどによって変わります。
最初は2つの接触面の違いを理解し、それぞれでどのようなボールを蹴れるのか確かめてみましょう。
蹴る前に高さ・距離・方向の目的を決める
ロングキックは、単純に遠くまで飛ばせればよいわけではありません。
試合では、ボールを届けたい場所や味方の動きによって、必要な高さ・距離・方向が変わります。
- 味方へのロングパス:味方が受けやすい位置と強さを考えて蹴る
- 相手DFの背後へのパス:味方が走り込めるスペースへ送る
- サイドチェンジ:反対側の空いているスペースへ正確に運ぶ
- 守備時のクリア:危険な場所からボールを遠ざける
例えば、味方の足元へ届けたい場合と、相手DFの背後へ浮き球を送りたい場合では、適したキックが異なります。
大切なのは、飛距離だけでなく、狙った場所にボールを届けることです。
練習でも「どこまで飛ばすか」だけでなく、「どの高さで、どこに届けるか」を決めてから蹴ると、目的が明確になります。
サッカーのロングキックの蹴り方|基本の5ステップ
ここからは、ロングキックの基本的な蹴り方を5つのステップで解説します。
日本サッカー協会(JFA)のトレーニング資料「Daily work 基本のテクニック」でも、ボールへのアプローチ、立ち足の位置や向き、接触面の固定、身体の使い方、フォロースルーなどがキックの構成要素として挙げられています。
参考:日本サッカー協会「Daily work 基本のテクニック」(PDF)
いきなり遠くへ蹴るのではなく、一つひとつの動作を確認していきましょう。
① ボールへの助走を整える
最初に確認したいのは、ボールへの近づき方です。
助走は、蹴り足を振りやすい位置に身体を運び、安定した姿勢でボールを蹴るための準備になります。
初心者は、次のポイントを意識してみましょう。
- 蹴る前にボールを届けたい方向を確認する
- 自分が蹴りやすい位置から助走を始める
- 足を振りやすい角度でボールに近づく
- 最後の一歩を急ぎすぎず、軸足を安定させる
ロングキックでは、ボールに対して少し斜めから助走する方法もあります。ただし、全員が同じ角度で入ればよいわけではありません。
キックの種類や身体の使いやすさに合わせて、無理のない助走を探してください。
助走が速すぎて軸足の位置が毎回変わる場合は、歩く程度の速さから確認するのも効果的な方法です。
② 軸足の位置と向きを確認する

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軸足とは、ボールを蹴るときに地面について身体を支える足のことです。
軸足が安定していると、蹴り足を動かしやすくなり、狙った方向へボールを送りやすくなります。
確認したいポイントは次の4つです。
- 位置:蹴り足を自然に振れる場所に軸足を置けているか
- 距離:ボールに近すぎたり、遠すぎたりしていないか
- 向き:蹴りたい方向と身体の動きが大きくずれていないか
- バランス:踏み込んだときに身体がぐらついていないか
軸足がボールに近すぎると、蹴り足を振るスペースが狭くなり、窮屈な動作になることがあります。
反対に、遠すぎるとボールへ足を伸ばす必要があり、狙った場所に当てにくくなる場合があります。
ただし、軸足をボールから何cm離すべきかという一律の正解はありません。
身長や足の長さ、蹴り方によって適した位置は変わります。また、膝や足首を固めすぎず、身体の動きに合わせてバランスを取ることも大切です。
まずは、無理なく足を振れて、同じ位置に軸足を置けるか確認してください。
③ 足首と当てる面を安定させる
ロングキックで重要なのが、ボールに足が当たる瞬間の安定性です。
どれだけ大きく足を振っても、ボールに当てる場所が毎回変わると、飛距離や方向が安定しにくくなります。
インステップキックでは足の甲、インフロントキックでは足の甲の内側を使います。
このとき、足首が不必要にぐらつかないようにし、狙った接触面を作ることを意識しましょう。
JFAの公式資料でも「ボールを当てる面を固定する」ことが、キックの構成要素として示されています。
ただし、足首や脚全体を最初から最後まで硬くするという意味ではありません。ボールに当たる瞬間に接触面を安定させることが重要です。
まずは短い距離で蹴り、毎回同じ部分にボールが当たっているかを確かめてみてください。
④ ボールへの接触位置を調整する
次に確認したいのは、ボールのどこに足が当たっているかです。
ボールへの接触位置は、蹴り出す方向や高さ、回転に関係します。
例えば、ボールの中心付近を安定してとらえると、強くまっすぐなボールを蹴りやすくなります。一方、浮かせたい場合は、中心よりやや下側への接触や、足の向き、蹴り足の動かし方などを調整します。
ただし、ボールの下側を蹴れば蹴るほど遠くへ飛ぶわけではありません。
接触位置が下に偏りすぎると、高く上がるだけで前へ進まなかったり、うまく力を伝えられなかったりすることがあります。
低い弾道で蹴りたい場合も、単純にボールの上側を蹴ればよいとは限りません。足の向きや振り抜く方向を含めて調整する必要があります。
最初は小さな振り幅で、足とボールがどの位置で接触しているかを確認しましょう。
⑤ 身体を使って振り抜く
ロングキックは、蹴り足だけを勢いよく振る動作ではありません。
助走から軸足の踏み込み、上半身と下半身の動き、ボールへのインパクトまでをつなげることが大切です。
特に意識したいのは、次の3点です。
- 軸足で身体を支え、無理のない姿勢を保つ
- 蹴り足だけに頼らず、身体全体の動きをつなげる
- ボールを蹴ったあとも、自然に足を振り抜く
ボールを蹴ったあとの足や身体の動きを「フォロースルー」と呼びます。
蹴り足を無理に途中で止めず、狙ったキックに合った振り抜きを意識しましょう。
上半身の傾きも弾道に影響しますが、必ず後ろへ倒す、あるいは前へ倒すと決める必要はありません。キックの種類や狙う高さに合わせて調整します。
また、シュートとロングキックには共通する身体の使い方がありますが、求められる弾道や準備動作は異なります。蹴る動作の基本については、サッカーのシュートモーションを速くするコツと練習法でも解説しています。
ロングキックの基本5ステップ
- 蹴る方向を確認して助走する
- 軸足の位置と向きを整える
- 足首と接触面を安定させる
- ボールへの接触位置を調整する
- 身体を使って自然に振り抜く
この5つを一度に完璧にしようとする必要はありません。まずは自分のキックで気になる部分を見つけ、そこから改善していきましょう。
ロングキックが飛ばない原因と改善方法|症状別チェック

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ロングキックが飛ばないときは、最初にボールがどのように飛んでいるのかを確認してみましょう。
同じ「飛ばない」という悩みでも、ボールが浮かない場合と、高く上がるだけの場合では、確認したいポイントが異なります。
次の表は、症状ごとに考えられる原因と、最初に試したい改善方法を整理したものです。
| 症状 | 確認するポイント | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| ボールが浮かない | 接触位置・足の向き・姿勢 | 接触の仕方を確認 |
| 高く上がるだけ | 打ち出し角度・ミート | 高さと距離を分けて確認 |
| 左右に曲がる | 助走・足の向き・接触位置 | 同じ方向への再現性を確認 |
| 強く蹴っても届かない | 力み・軸足・フォーム | 短い距離でミートを見直す |
| 毎回当たり方が違う | 接触面・バランス | 同じ動作を繰り返す |
ここで紹介するのは、あくまで原因を探すための目安です。一つの症状に複数の要因が関係している場合もあります。
① ボールが浮かない
ボールが地面を転がってしまったり、低い弾道でしか飛ばなかったりする場合は、まず接触位置を確認しましょう。
考えられる原因には、次のようなものがあります。
- ボールに当てる位置が狙いとずれている
- 足の向きが浮かせたい弾道に合っていない
- 軸足が安定せず、身体の姿勢が崩れている
- 蹴り足の動きが毎回変わっている
浮かせたい場合は、ボールの中心よりやや下側への接触も一つの方法ですが、足の向きや振り抜き方も関係します。
最初に試すこと:短い距離から軽く蹴り、足のどこがボールのどの位置に当たっているかを確認しましょう。
強く蹴るよりも、まずは小さな力で狙った高さに浮かせられるか試してください。
② 高く上がるだけで飛距離が出ない
ボールは高く上がるのに、遠くまで進まないケースもあります。
この場合は、ボールを浮かせることばかり意識して、前方へ進む力が十分に伝わっていない可能性があります。
確認したいのは、打ち出し角度とミートの安定性です。
- 必要以上に高い角度で蹴り出していないか
- ボールの下側に接触が偏りすぎていないか
- 蹴り足の振り抜きが狙いと合っているか
- 毎回同じ接触面で蹴れているか
高いボールを蹴れることと、遠くへ飛ばせることは同じではありません。
最初に試すこと:同じ目標に向かって、少し高さを抑えたキックと高めのキックを打ち分け、どちらが前方へ届くか比べてみましょう。
高さを変える際も、接触位置だけでなく、足の向きや身体の動きを確認してください。
③ 左右に曲がって狙いがずれる
ボールが左右に大きく曲がったり、狙った方向から外れたりする場合は、助走や足の向き、接触位置を確認します。
ボールの中心から左右にずれた場所へ力が加わると、回転が生じ、弾道が曲がることがあります。
ただし、ボールの回転は接触位置だけでなく、足が動く方向などによっても変わります。
特に次の点を確認しましょう。
- 助走の方向が毎回変わっていないか
- 軸足の向きと蹴りたい方向が大きくずれていないか
- 足の同じ部分でボールをとらえているか
- 狙っていない横回転がかかっていないか
最初に試すこと:正面に目標を置き、短い距離から同じ方向へ繰り返し蹴ってみましょう。
意図せず曲がる場合は、飛距離を伸ばす前に、まっすぐ送れる接触面と助走を確認することが大切です。

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④ 強く蹴っても遠くへ届かない
思い切り蹴っているのに飛距離が伸びない場合は、力の入れ方や身体の使い方に注目しましょう。
力を入れすぎると身体が硬くなり、助走から振り抜きまでの動作がスムーズにつながらないことがあります。
また、軸足が安定していなかったり、ボールへの当たり方がずれていたりすると、強く蹴ったつもりでも十分に力が伝わらない場合があります。
最初に試すこと:最大の力で蹴る練習をいったんやめ、短い距離で足の接触面と身体のバランスを確認してみてください。
そのうえで、狙った方向へ安定して届くようになったら、少しずつ蹴る強さを調整しましょう。
筋力や体格が飛距離に関係することはありますが、飛ばない原因を筋力だけで判断する必要はありません。
⑤ 毎回当たり方が変わって安定しない
同じように蹴っているつもりでも、毎回ボールの高さや方向が変わる場合は、フォームの再現性を確認しましょう。
特に、次のような小さな違いが結果に影響することがあります。
- 助走の歩幅や最後の一歩が変わっている
- 軸足を置く位置が毎回違う
- 足首や接触面が安定していない
- 蹴る瞬間に身体が大きくぐらついている
最初に試すこと:ボールを同じ場所に置き、助走の始まりから蹴り終わりまで、ゆっくり同じ動作を繰り返してみましょう。
最初は距離を短くして構いません。安定して蹴れるようになってから、徐々に距離を調整してください。
ロングキック改善の基本は「1つずつ確認すること」
ボールが飛ばないからといって、助走・軸足・足の向き・姿勢を一度に変える必要はありません。
まずは気になるポイントを1つ選び、修正前後でボールの高さ・方向・飛距離がどう変わるかを確かめましょう。
◆SOOOOO(そー)のワンポイントアドバイス
ロングキックが飛ばないと、つい力いっぱい蹴りたくなるかもしれません。しかし、まず確認してほしいのは、足のどこにボールが当たっているか、同じフォームで蹴れているかという点です。
遠くへ飛ばすことばかり意識するより、短い距離で狙った方向へ安定して蹴る練習から始めてみましょう。きれいにミートできるようになったら、少しずつ距離を伸ばしていく方法がおすすめです。
また、最初からすべてを直そうとする必要はありません。軸足の位置やボールへの接触位置など、気になるところを一つ選んで確認してみてください。
次の1本で何を意識するのかを決めることが、フォームを見直す第一歩になります。
ロングキックを遠くへ飛ばす3つのコツ

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基本の蹴り方を理解したら、次は実際の練習で何を優先するかを考えましょう。
ロングキックのコツは、単に強く蹴ることではなく、安定した動作を身につけながら距離を調整することです。
ミートの再現性を優先する
ミートとは、狙った足の部分でボールをしっかりとらえることです。
遠くへ飛ばそうとして毎回違う当たり方になるよりも、まずは同じ接触面で繰り返し蹴れることを優先しましょう。
例えば、同じ目標へ数本蹴ってみて、ボールの高さや方向が大きく変わらなければ、フォームが安定してきている一つの目安になります。
飛距離を伸ばす練習は、安定したミートを意識しながら進めることが大切です。
力まず助走から振り抜きまでつなげる
ロングキックでは、助走・軸足の踏み込み・インパクト・フォロースルーを一連の動作として考えましょう。
蹴り足だけを強引に振るより、身体全体が無理なく動くフォームを意識することが重要です。
ただし、力を抜けば必ず遠くへ飛ぶというわけではありません。必要な力を適切なタイミングで伝えることが大切です。
練習では、力を入れすぎたときと、少し余裕を持って蹴ったときで、ミートの感覚やボールの飛び方を比較してみましょう。
同じフォームで方向と距離を段階的に調整する
最初から最大飛距離を狙うのではなく、近い距離で狙った場所へ蹴る練習から始めます。
目標に安定して届くようになったら、少しずつ距離を伸ばしてみましょう。
このとき、飛距離だけでなく、次の点も確認してください。
- 狙った方向から大きく外れていないか
- 必要な高さでボールを送れているか
- 距離を伸ばしても接触面が安定しているか
距離を伸ばした途端にフォームが崩れる場合は、いったん短い距離に戻して構いません。
遠くへ飛ばせることと、狙った場所へ正確に届けられることの両方を目指しましょう。
ロングキックの練習方法|初心者・小学生向け

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ここからは、ロングキックの蹴り方を身につけるための練習方法を紹介します。
初心者や小学生は、いきなり長い距離を蹴るのではなく、短い距離でミートや方向を安定させるところから始めると取り組みやすくなります。
周囲に十分なスペースを確保し、年齢や体格、技術の習得状況に合わせて調整してください。
短い距離から狙った場所へ蹴る
最初におすすめしたいのが、目標を決めて正確に蹴る練習です。
遠くへ飛ばすことより、まずはボールの方向と当たり方を安定させます。
- 目的:ミートと方向の安定性を高める
- 人数・用具:1〜2人、ボール、マーカー2個程度
- 手順:少し離れた場所にマーカーで目標を作り、そこへ向かって繰り返し蹴る
- 意識するポイント:軸足の位置、足の接触面、ボールの方向を確認する
- よくある失敗:目標に届かせようとして、最初から力いっぱい蹴ってしまう
- 難易度の調整:慣れたら距離を伸ばしたり、目標の幅を狭くしたりする
最初は、低い弾道で目標へ届けるところから始めても構いません。安定して蹴れるようになったら、少し浮かせるキックにも挑戦しましょう。
壁当てで練習する場合は、施設の利用ルールを確認し、周囲の人や建物などにボールが当たらない安全な環境で行ってください。
2人組で高さと距離を変える
次は2人組になり、相手が受けやすいロングキックを練習します。
同じ距離でも高さを変えることで、蹴り方によるボールの違いを確認できます。
- 目的:高さと距離を調整し、味方へ正確にボールを届ける
- 人数・用具:2人、ボール1個、必要に応じてマーカー
- 手順:近い距離で向かい合い、低い弾道と少し浮かせるキックを交互に試す
- 意識するポイント:相手が受けやすい位置へ、狙った高さで届ける
- よくある失敗:相手との距離を急に広げすぎて、フォームが崩れる
- 難易度の調整:安定して届くようになったら、少しずつ距離や狙う位置を変える
受け手は、ボールがどの位置に届いたかを蹴り手に伝えてあげましょう。
「少し右にずれた」「高さはちょうどよかった」といった短い声かけでも、次のキックを修正する手がかりになります。
4人組でパス交換からロングキックを蹴る

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ロングキックに慣れてきたら、短いパスと長いキックを組み合わせた練習にも取り組んでみましょう。
日本サッカー協会(JFA)の「Daily work 基本のテクニック」では、4人1組でロングキックとパス交換を組み合わせるトレーニングが紹介されています。
参考:JFA公式トレーニング資料「ロングキック」(PDF・1ページ目)
基本的な流れは、4人をA・B・C・Dとし、長いキックと短いパス交換を交互に行うものです。
- 目的:パス交換からロングキックへ移る動作と、キックの正確性を高める
- 人数・用具:4人、ボール1個、必要に応じてマーカー
- 手順:AからBへロングキックを送り、AとDが位置を入れ替える。BとCでパス交換したあと、BからDへロングキックを送り、BとCが位置を入れ替える。続いてDとAでパス交換し、この流れを繰り返す
- 意識するポイント:短いパスのあとに身体の向きと軸足を整え、狙った相手へ蹴る
- よくある失敗:パス交換を急ぎすぎて、ロングキックの準備が整わない
- 難易度の調整:最初は距離を短くし、慣れてきたらコントロール後のキックやワンタッチのキックにも挑戦する
JFAの資料では、ワンタッチで蹴る方法や、一度ボールをコントロールしてから蹴る方法なども示されています。
初心者は、まずボールを止めてから落ち着いて蹴る方法で十分です。正確にできるようになったら、少しずつ動きのある練習へ進みましょう。
人数やスペースに合わせて、指導者と相談しながら無理のない距離で行ってください。
練習後は「飛び方・ミート・方向」を記録する
ロングキックの上達を確認するには、練習後の振り返りも役立ちます。
毎回の飛距離を細かく測定する必要はありません。簡単なメモでも、自分のキックの変化を確認できます。
- 目的:フォームの改善点とボールの飛び方の変化を確認する
- 人数・用具:1人でも可能、メモ用紙やスマートフォンなど
- 手順:練習後にボールの高さ・方向・飛距離・ミートの感覚を振り返る
- 意識するポイント:何を変えたときに、ボールの飛び方がどう変わったかを記録する
- よくある失敗:飛距離だけで結果を判断し、方向やフォームの安定性を見落とす
- 難易度の調整:最初は「浮いた・浮かない」「右にずれた・まっすぐ」など、簡単な記録から始める
例えば、次のようなメモで十分です。
ロングキック練習メモの例
- ボールの高さ:少し高く上がりすぎた
- 方向:狙いより右へずれた
- 足の当たり方:足の甲の内側に当たった
- 姿勢・力み:強く蹴ろうとして身体がぐらついた
- 前回との比較:高さは安定してきた
余裕があれば、指導者や保護者にフォームを見てもらうのもよいでしょう。安全な場所で動画を撮影し、軸足や身体の動きを振り返る方法もあります。
大切なのは、何本蹴ったかだけではなく、前回よりどの部分が安定したのかを確認することです。
ロングキックを試合で使う場面と注意点
ロングキックの技術が身についても、試合でいつ使うかを判断できなければ、効果的なプレーにはつながりません。
最後に、実戦での使い方と、小学生年代で意識したい注意点を確認しましょう。
味方の裏抜けやサイドチェンジに合わせる
ロングキックは、相手DFの背後やピッチの反対側など、離れた場所へボールを運ぶために使われます。
例えば、フォワード(FW)が相手DFの背後へ走り出したとき、タイミングよくロングパスを送れば、得点につながるチャンスを作れることがあります。
ただし、味方が走っていれば必ず蹴ってよいわけではありません。
パスを出せる状況か、相手DFの位置はどうか、味方がボールに追いつけるかを確認する必要があります。
FWの裏抜けやパスを受けるタイミングについては、サッカーのフォワードの動き方と裏抜けの基本も参考になります。
また、相手選手が中央や片方のサイドに集まっている場合は、反対側の空いたスペースへロングキックでボールを送る「サイドチェンジ」が有効になることがあります。
サイドチェンジは、相手の守備を横に動かし、攻撃するスペースを作るための選択肢です。
こうしたスペースの使い方や攻撃の考え方については、サッカーの戦術とは?攻撃・守備の種類と基本で詳しく解説しています。
一方、守備時には危険な場所からボールを遠ざけるクリアにもロングキックを使います。
なお、ロングキックは長い距離を蹴る技術を指す言葉として使われ、ロングパスは味方へ長い距離のパスを送るプレーを指します。両者は関連していますが、すべて同じ意味ではありません。
試合では、遠くへ蹴れること以上に、どこへ・いつ・何のために蹴るかを判断することが重要です。
小学生は距離の競争より正確さを優先する
小学生年代では、ロングキックを何m飛ばせるかだけで上達を判断する必要はありません。
年齢や体格、筋力、技術の習得状況には個人差があります。
無理に遠くへ蹴ろうとするよりも、まずは狙った方向へ安定してボールを届ける練習を優先しましょう。
練習するときは、次の点にも注意してください。
- 年齢や体格に合った距離で練習する
- 最初から最大の力で蹴ろうとしない
- 足や身体に痛みがある場合は練習を中止する
- 疲れてフォームが大きく崩れる場合は無理をしない
- チームの指導者と相談しながら練習内容を調整する
小学生の8人制サッカーでは、フィールドの広さや味方の配置に合わせて、短いパスと長いパスを使い分けることも大切です。
ポジションごとの役割や味方との位置関係については、8人制サッカーのフォーメーションとポジションの特徴も参考にしてください。
ロングキックは、遠くへ飛ばすこと自体が目的ではありません。味方につなぐ、空いている場所へ運ぶ、危険を回避するといった試合中の目的に合わせて使えるようになることを目指しましょう。
ロングキックの蹴り方に関するよくある質問
ロングキックの練習でよくある疑問を4つにまとめました。
Q1.ロングキックは足のどこで蹴るのがよいですか?
A. ロングキックでは、足の甲を使うインステップキックや、足の甲の内側を使うインフロントキックなどが使われます。強いボールを蹴りたい場合や浮き球を送りたい場合など、目的に応じて使い分けましょう。ボールの高さや方向は、接触面だけでなく、足の向きや接触位置などによっても変わります。
Q2.ロングキックでボールが浮かない原因は何ですか?
A. ボールへの接触位置、足の向き、身体の姿勢、蹴り足の動きなどが関係している可能性があります。原因は一つとは限りません。まずは短い距離から蹴り、足のどの部分がボールのどこに当たっているかを確認してみましょう。
Q3.軸足はボールからどのくらい離すべきですか?
A. 軸足とボールの距離に、全員共通の正解はありません。身長や足の長さ、キックの種類によって適した位置は変わります。近すぎて窮屈になったり、遠すぎて足を伸ばしたりしないよう、自然に蹴り足を振れる位置を確認しましょう。
Q4.小学生でもロングキックを遠くへ飛ばせるようになりますか?
A. 小学生でも、基本フォームやミートを練習することで、ロングキックの技術を高めていくことはできます。ただし、年齢や体格、上達の速さには個人差があります。最初から遠い距離を狙わず、短い距離で安定して蹴る練習から始め、無理のない範囲で少しずつ距離を調整しましょう。
まとめ|ロングキックは飛ばない原因を1つずつ確かめよう
サッカーのロングキックを遠くへ飛ばすには、力任せに蹴るのではなく、軸足・接触面・身体の使い方を整えることが大切です。
今回のポイントを振り返りましょう。
- 軸足:自然に蹴り足を振れる位置と向きを確認する
- 接触面:足の甲や甲の内側など、狙った部分で安定してミートする
- 身体の使い方:助走からインパクト、振り抜きまでを無理なくつなげる
- 飛ばない原因:ボールの高さ・方向・飛距離から確認するポイントを探す
- 練習方法:修正点を1つ選び、短い距離から少しずつ調整する
また、遠くまで飛ばせるようになっても、狙った場所へ届けられなければ、試合で効果的に使うことは難しくなります。
飛距離と正確性の両方を意識することが、ロングキックを身につけるうえで重要です。
次の練習では、まず短い距離に目標を置き、「軸足の位置」または「ボールに当てる足の部分」のどちらか1つを意識して蹴ってみてください。
ボールの飛び方を確かめながら、自分に合った蹴り方を少しずつ身につけていきましょう。

